退職後、国民健康保険料の負担が増加する地域加入者
退職後、職場で得ていた健康保険の資格を失い国民健康保険の地域加入者に移行すると、住宅や金融資産などの保有財産を基に算出される保険料負担が大幅に増加するという問題がある。会社員時代には会社と折半していた保険料を、退職後は地域加入者として単独で全額負担しなければならず、所得だけでなく不動産や金融所得など、保有する資産も保険料算定の対象となるためだ。地域加入者の健康保険料は、所得月額に保険料率を乗じた所得保険料と、不動産の課税標準から一定額を控除した上で等級別の点数を適用する財産保険料を合算して算出される。会社員時代にはそれほど実感できなかった保有不動産が、退職後に保険料算定に本格的に反映されることで、特に退職者や不動産からの賃貸所得がある加入者の負担は大きくなっている。
健康保険料の負担を軽減する一つの方法は、職域加入者の資格を維持することだ。再就職するか、一定の要件を満たす事業体で事業を運営すれば、職域加入者資格を維持できる。職域加入者は地域加入者とは異なり、財産が保険料算定基準に含まれないため有利である。また、所得・財産基準を満たせば、配偶者や子供を扶養家族として登録することで保険料が免除される場合もある。
任意継続加入制度を活用すれば、退職前の職域加入者と同水準の保険料を最長3年間維持することが可能だ。所得の減少や不動産の売却などを証明して保険料の調整を申請することも有効な手段だ。個人型確定拠出年金(DC)や退職年金・個人年金などの私的年金からの所得は、保険料算定の対象から除外される。
健康保険料は、単なる医療費という概念を超えて、老後のキャッシュフローを左右する固定費としての性格が強まっている。そのため、退職後の設計を行う際には、年金だけでなく健康保険料の構造まで含めて総合的に考慮する必要がある。退職前から、金融所得や不動産保有戦略、年金受給構造などを包括的に設計することで、実際に手元に残る生活費の差を小さくすることが可能になる。
쿠팡 파트너스 활동의 일환으로 일정 수수료를 제공받습니다
