10月8日 立法レポート:AIが突き止めた無駄遣い5628億円
130兆ウォンの帳簿から、5628億ウォンの穴が明らかになった。
李俊錫・革新党議員は8日、人工知能(AI)を活用して調達庁「ナラジャンテ」の公共契約データを分析した結果、約5628億ウォン規模の税金無駄遣いの疑いを突き止めたと明らかにした。ナラジャンテは、政府や公共機関が物品や役務を調達するオンラインショッピングモールのようなシステムである。今回の分析に使われたデータの規模自体が異例だ。物品約105万点、納品要求約280万件、契約総額は約130兆ウォンに達する。人がすべて目を通すことができない量をAIでふるいにかけてきたことが、今回の成果の核心である。
ピケと公募、前後から続く圧力
データ分析の発表は、国会財政経済委員会の企画財政部国政監査を前に出された。同議員は国監の場で、国民の力議員たちの席に置かれた「未来対応基金撤回」のピケに直接目を光らせていたと伝えられる。未来対応基金は政府が推進する大規模な財政基金で、野党側はその財源確保の過程で税金の無駄遣いを懸念し続けてきた。国監の直前に無駄遣いの実態を公表したのは、聴聞会の場を作った形だ。
さらに市民参加の仕組みも加わった。革新党と同議員は、国民参加型「ネドンネチャッ(国のお金探し)」公募を実施し、最高1000万ウォンの賞金をかけている。専門家の調査に市民の目を加えるという構想だ。公募を通じて受け付けた情報提供とAI分析結果が結び付けば、一回性の暴露を超えた持続的な監視体制へ発展する可能性がある。
5628億ウォンが物語るもの
今回突き止められた金額の意義は、規模だけでなく手法にある。130兆ウォンの契約総額に占める5628億ウォンは、約0.43%にすぎない。しかし、AIが表面的にふるい出した数値でこれだけに達したという点が重要だ。物品の単価異常、重複購入、市場価格と乖離した納品要求といったパターンを機械が先に検知すれば、監査機関や国会が調査すべき案件の優先順位が明確になる。人が行っていた単価比較・異常取引の検知作業をアルゴリズムが代行するという点で、国政監査の方式そのものが変わり得るという評価が出ている。
さらに、こうした分析は調達制度改善の根拠資料として活用される見通しだ。納品要求280万件のデータが特定の品目や特定の機関に偏っているならば、制度改編法案や調達庁予算審査に直接反映され得る。同議員が財経委の国監日程に合わせて結果を公表したのも、立法・予算権限との連結を念頭に置いた動きと受け止められている。
財政監視競争がもたらす変化
今回の件の波紋は調達行政を超えて政治の地形にも及ぶ。革新党は院内交渉団体に満たない少数政党で、法案審査への影響力は限定的だ。代わりに国監資料とデータ分析で存在感を作る戦略を選んでいる。実際、第22代国会で祖国革新党所属の議員多数が予算決算特別委員会と教育委員会に配属され、国監と予算審査に集中しているのも同じ文脈だ。与野党を問わず予算委員会が重視される背景には、こうした財政監視能力を競う競争が根付いている。
未来対応基金撤回のピケが象徴するように、来年予算編成を巡る攻防は「どこにどれだけお金を使うか」から「どう切り詰めるか」へと重心が移りつつある。市民参加型公募に賞金1000万ウォンをかける行為は、無駄遣いを見つけ出すことがそのまま政治的資産になるという計算の表れでもある。
AI国監、いま始まったばかり
残された課題は検証だ。AIが指摘した5628億ウォンが実際の不正や汚職につながるのかは、監査院の監査と国監の追及を通じて確認されなければならない。アルゴリズムが誤検知を出す可能性も排除できない。それでも、130兆ウォンのデータを丸ごと分析して根拠を作り出したという事実そのものが、国政監査の新たな基準線になる見込みだ。「ネドンネチャッ」公募で情報提供が続き、その結果が法案改正につながれば、税金1ウォンの流れを市民が直接見守る監視構造が定着するだろう。「時間は流れていくのではなく、どう使うかの問題だ」という言葉のように、130兆ウォンを見つめる目が増えている。
