法官忌避決定から4カ月、崔相穆の裁判も停止
特検「法官忌避決定の遅延は真実発見に支障のおそれ」
崔相穆・前経済副首相の1審裁判が、法官忌避申立て一件を理由に8カ月間停止したままとなっている。曺恩碩内乱特別検察チームは8日、最高裁に対し本件の法官忌避申立てについての迅速な決定を促した。連合ニュースの報道によると、特検は法官忌避問題が最高裁に係属してから4カ月を超え、これは最高裁の平均審理期間よりも長いと問題視した。
崔・前副首相は12・3非常戒厳に関わる内乱容疑などで起訴された人物である。裁判所が法官忌避申立てを理由に弁論を分離したため、彼に対する審理は事実上中断された。一方、韓徳洙・前国務総理ら残りの被告人らは来る26日に1審判決を控えている。同一事件の被告人間で裁判のスピードが分かれた形だ。
法官忌避申立てが裁判を止める構造
法官忌避とは、特定の裁判官が公正な裁判を行いがたいと判断される場合に、その裁判官を審理から排除するよう求める手続きである。忌避申立てが行われると、当該裁判官の審理は決定が出るまで停止するのが原則だ。問題は、この決定権が最高裁にあり、最高裁が結論を出さなければ1審裁判所も手の出しようがない点である。
特検は、こうした遅延が被告人の防御権行使ではなく、裁判そのものを止める手段へと変質しうると見た。特検側は「真実の発見に支障が懸念される」とし、裁判遅延の責任を指摘して最高裁の早期決定を要求した。4カ月の係属期間が最高裁の平均審理期間を超えたという指摘は、決定がこと外れ遅れている根拠として提示された。
26日の判決が生む公平性論争
裁判遅延の重みは、事件全体の構図の中で明らかになる。26日に予定された韓徳洙・前総理らに対する1審判決が行われれば、同一事件の核心的被告人である崔・前副首相だけが裁判を受けていない状態で残ることになる。共犯関係の判断が分かれる状況で、事件全体の全体像を描くうえで空白が生じると特検は懸念している。
法曹界では、忌避申立ては合法的な手続き権だが、濫用される場合には裁判遅延効果を狙った戦略的活用だという批判が出ている。逆に被告人側の防御権の観点から見れば公正な裁判所の構成を求める権利であり、決定時期をめぐって見解が分かれざるを得ない。ただし、今回事案は分離された弁論の中で残りの被告人の判決が間近に迫っているだけに、遅延が事件全体の日程に及ぼす影響は以前より大きくなっている。
最高裁の決定が今後の日程の分岐点に
今後の日程は最高裁の忌避認容の可否にかかっている。忌避が棄却されれば、崔・前副首相事件の1審審理が再開され、公判日程が改めて組まれる見通しだ。認容されれば、裁判所の交代により審理は事実上最初からやり直しとなり、判決の時点が大幅に遅れる可能性が高い。
特検の決定促しは、裁判所に対し審理遅延問題を正面から提起したという点で意味がある。最高裁が特検の要求を受け入れて早期に結論を出せば、崔・前副首相の裁判が年内に軌道に乗る可能性がある。一方、係属が長引けば、26日の判決後も本件は一部のみが終了した不完全な状態で残ることになる。裁判の速さがすなわち真実解明の速さなのかを試す局面になりそうだ。
