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トランプ氏、ICCに報復制裁
トランプ米政権は、ノーベル平和賞受賞者を輩出した国際刑事裁判所(ICC)にただちに強硬な制裁を発表した。受賞者は南アフリカ出身のICC元判事、ナビ・ピレー氏。同氏はドナルド・トランプ米大統領の対極に立つ人物と評価されてきた。
マルコ・ルビオ米国務長官はビデオメッセージを通じ、米国管轄内にあるICCのすべての資産を凍結し、米国の個人・企業はICCとの一切の取引を断つよう命じたと明らかにした。ルビオ長官は「ICCはより多くの権力を求め、国家の主権を犠牲にしてまで得ようとしている」「トランプ大統領は、ICCが米国人を起訴することを決して見過ごさない」と述べた。その上で、防衛を米軍に依存するICC加盟国に対し、同裁判所への対処に踏み切ることを期待すると強調した。
ICCは2002年、ローマ規程に基づき、戦争犯罪や大量虐殺などの反人道的犯罪を犯した者を処罰する目的で設立された常設の国際裁判所である。米国は、ICCが米軍を戦争犯罪で処罰しようとしていると主張し、加盟していない。
ピレー氏は受賞直後、ICCの解体を主張するトランプ政権を強く非難した。同氏は「我々は国際法と人権が重大な政治的攻撃を受けている時代を生きている」「こうした悪化する現実は、ICCへの攻撃において特に顕著に表れている」と指摘した。
ノーベル平和賞受賞への期待を幾度も表明してきたトランプ大統領は、ピレー氏とノーベル委員会を非難する投稿を自らのSNSにシェアしていた。
今回の制裁により、ICCは米国管轄内での資産凍結と取引遮断に直面することになった。裁判所の活動や加盟国の協力の有無への実質的な影響が予想される中、米国とICC間の対立は一段と鋭くなる見通しだ。
