大学入学共通テストへの記述式・論述式導入をめぐり国家教育委員会で賛否が対立
大統領直属の国家教育委員会(国教委)が記述式・論述式評価の共通テスト(大学修学能力試験)への導入の是非について公論化手続きを進める中、国民審議の結果、賛成55.5%、反対41.7%と意見が拮抗している。保護者や教員の賛成率が審議を重ねるほど低下したのはなぜなのか。
国家教育委員会が高校生、保護者、教員らで構成される国民参加委員180人を対象に今月8月29日から2日間にわたり実施した審議の結果、共通テストで5択の多肢選択式と記述式・論述式評価を併用する出題方式が必要だという回答が55.5%、不要だという回答が41.7%に分かれた。特に審議前には小・中・高校教員の73.1%が併用の必要性に同意していたが、審議後には19.2ポイント低下して53.8%まで落ち込み、保護者の賛成率も63.9%から50.0%に低下した。
車正仁・国家教育委員会委員長は8月5日の大統領業務報告で「現在の試験体制は、高等教育に入る直前まで5択の客観式問題を無限に反復して解く訓練をしているものだ」と述べ、「思考力や創造性を育むことができず、高等教育への準備もできない」と語った。李在明大統領はこれについて「初級のコンピュータになる練習をしているようなものだ」としながらも「変えろという話ではなく、一緒に考えてみようという趣旨だ」と付け加えた。
国家教育委員会の中長期国家教育発展専門委員会委員で梨賢高校の数学教師である李相敏氏は、審議後の賛成率低下について「国家教育委員会が諸条件を整えないまま評価方式の変更を急ぎすぎて推進している点が反映されたものとみられる」と分析した。同氏は「記述・論述式は出題した教師同士でも意見が分かれるうえ、生徒の答えが非常に多様なため3~4日で採点することはできない」と指摘し、「すべてのクラスが同じ時間帯に遂行評価(校内評価)を行うことができないため試験問題はクラスごとに異なるが、保護者は問題の違いが難易度の差につながると問題を提起している」と述べた。同氏は「教育課程、教科書の変更、教員の需給がすべて必要だ」とし、「これが前提とされない限り、内申(校内成績)での記述・論述式の拡大も共通テストへの導入も、私教育の拡散を招くだけだろう」と語った。
賛成する教師もいる。朴時英・盆唐弥鄒高校(ミサゴ)教師は「遂行評価には記述・論述式がすでに含まれているため、教師が慣れていないとかできないということはない」とし、「内申から記述・論述式を拡大して相対評価を廃止し、その後に共通テストも絶対評価に移行する過程が必要だ」と述べた。金容珠・元中学校社会科教師は「記述・論述式を拡大して共通テストに反映すれば、全体的に生徒がより深く思考しようと努める雰囲気が生まれるだろう」とし、「いずれにせよ現在でも保護者の社会経済的地位が高い子どもほど成績が高い状況にあり、記述・論述式がそのような状況を招くと批判されることはないだろう」と語った。さらに「客観式では生徒が何を知らないのか教師には分からないが、記述・論述式なら生徒の文章を読んで判断し、フィードバックすることで質の高い授業が可能になる」と付け加えた。
記述・論述式は現在、広域自治体ごとに内申(校内成績)で20~40%の範囲で適用されている。国家教育委員会は議論と公論化手続きを経て、内申での拡大および共通テストへの反映の可否を決定する。
