世宗市の障害者入所施設、CCTVの死角依然として残る
世宗市内の障害者入所施設で虐待疑惑事件が発生した後、監視カメラ(CCTV)14台が追加設置されたものの、生活空間の一部には依然として撮影されない場所(死角)が残っていることが確認された。同施設は共用空間を中心にCCTV 14台を追加設置したが、生活室の居間の一部に死角が解消されていないことを、4月の運営改善履行状況で世宗市に報告した。
利用者がプライバシー侵害を理由に追加設置を拒否する意思を表明したため、設置は2カ月間滞留した状態だ。利用者の面談を通じて拒否感を解消し、後日設置を推進するとしたが、5月の履行状況でも同様の問題が「7月第3四半期点検予定」へと持ち越され、2カ月間滞留状態が続いている。
現在、同施設には計28人が入所しており、うち23人が知的障害者だ。意思疎通が制限的な重度知的障害者が多数を占める点を考慮すると、利用者がどのような方法で「拒否の意思」を表現したのか、具体的には確認されていない。40代の重度知的障害入所者に対する虐待認定に基づき、世宗市は施設に改善命令の行政処分を下した。死角解消のためのCCTV設置計画は履行されていない。
世宗市は、虐待の疑い通報直後に実施した合同調査で、通報前の3日間のCCTV映像を確認したが、別途保管措置をしなかったため、保存期間満了により削除された。虐待の疑い通報後、市は擁護機関と共に現場合同調査を実施し、通報前の3日間のCCTV映像を確認した。しかし、虐待の状況が疑われた生活室やシャワー室ではなく、食堂内部の映像のみを対象に別途保管措置をしなかった。結局、保存期間満了により映像は削除され、市は独自の調査結果報告書などの公式文書を作成しなかった。
障害者入所施設には、CCTV設置義務がない。現在、警察は当該事件を原点から再捜査している。CCTVの設置および運営基準が法で定められていないため、死角解消の可否は施設と自治体の意思にかかっている構造だ。世宗市の障害者入所施設の事例のように、CCTVの不在が証拠確保の障害となったにもかかわらず、新設されたカメラの死角解消が「利用者拒否」を理由に2カ月以上遅延している状況は、こうした構造的な限界を示している。
世宗市関係者は「施設の運営改善履行状況を毎月点検しており、死角CCTV設置問題も持続的に見ていく計画だ」と述べた。
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