ニューヨーク市場、AI関連株の重荷と原油価格急落でまちまちの展開
AI関連銘柄の過剰評価への懸念からニューヨーク株式市場がまちまちな展開となる中、原油価格の急落が景気敏感株の反発を主導しました。24日(現地時間)、ニューヨーク証券取引所(NYSE)では、ハイテク株中心のナスダック総合指数が0.43%下落し2万5476.64で取引を終えました。ダウ工業株30種平均は0.35%上昇し5万1848.90で取引を終え、S&P500種株価指数は0.10%下落し7358.22を記録するなど、主要指数間でまちまちな動きとなりました。
AI関連の大型株に対する短期的な過熱警戒感が、ハイテク株全般の下落を招きました。マイクロソフト、オラクル、メタなどの主要テクノロジー企業の株価が下落しましたが、これは多くの銘柄が過度に上昇したことによる健全な調整であり、期待値の再調整プロセスであるとの分析が出ています。
一方、ホルムズ海峡の航行正常化への期待感から原油価格が急落し、景気敏感セクターにとって好材料となりました。8月限ブレント原油先物は4.33%安の1バレル73.74ドル、米国西テキサス原油(WTI)先物は3.92%急落し1バレル70.34ドルとなりました。原油価格の下落はエネルギーコスト削減への期待につながり、航空・旅行業界の強気相場を後押ししました。S&P500種旅客航空指数は5.2%急騰し、エクスペディアやブッキング・ホールディングスなどの旅行プラットフォーム企業も連れ高となりました。
さらに、原油価格の下落は物価への懸念を和らげ、10年物米国債利回りが10bp低下して4.40%を記録するなど、債券市場の安定に寄与しました。為替市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)の金利見通しと安全資産選好心理が重なり、ドルが強調されました。主要6通貨に対するドル指数は13ヶ月ぶりの高値を記録し、円相場は1986年以降で最低水準に落ち込みました。このようなドル高傾向は、国際金現物価格やビットコインなどの仮想通貨市場の縮小につながりました。
市場は25日に発表される米5月個人消費支出(PCE)物価指数に注目しています。これはFRBがインフレ動向を判断する主要指標であり、その結果次第で今後のFRBの金融引き締め経路が決定される可能性があります。
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