共明民主党、捜査補充権の廃止・警察要求権の強化を含む刑事訴訟法改正案を党議採択
捜査権限の構造調整に乗り出した立法府
共明民主党は、2026年7月9日に検察の捜査補充権を全面廃止する刑事訴訟法改正案を党議として採択し、発議した。公訴を維持する検察官が直接追加捜査を行う制度を廃止する代わりに、警察が義務的に捜査に着手させる「補充捜査要求権」を強化する内容が骨子となっている。国会法制司法委員会は関連法案を速やかに上程しており、与党内の刑事訴訟法改正タスクフォース(TF)は今月中に関連手続きを完了する方針だ。政界と市民団体は、権力機関改革の「最後のピース」という点で、今回の立法案件の重要性を評価している。
補充捜査権の廃止と要求権強化のジレンマ
現行法上、検察官は警察が送付した事件記録を審査した後、追加的な捜査が必要と判断した場合、自ら事件を再捜査する権限を行使している。野党と批判的な法曹界は、このような検察の権限が捜査と起訴を独占する構造的温床となってきたと指摘してきた。実際に検察は過去、複数の高官職の事件で自ら補充捜査を行い、捜査の方向性を左右した実績がある。それでも、独自の捜査インフラを備えていない警察の限界を指摘する声は少なくない。
改正案はこうした弱点を補完するため、公訴請求検察官が補充捜査を要求した場合、警察は必ずこれに応じなければならない義務条項を新設した。警察は要求を受けた日から遅滞なく捜査に着手し、1カ月以内に当該事案の調査を完了しなければならない。また、警察が不当に捜査を行った場合、捜査機関を変更できる根拠も整備された。与党は事件の最終判断権限は検察官に残しつつ、直接の尋問と証拠収集は第1次捜査機関である警察に全担当させ、権限を明確に分離する構造を設計した。
政界の鋭い立場の違いと波紋
祖国革新党の金京希(キム・ギョンヒ)議員ら野党人士は、過去の政敵弾圧に動員された検察の捜査権乱用事例を挙げ、司法リスク解消のための制度改編の当為性を強調してきた。一方、国民の力は、警察の調査能力が不足している状況で検察官の後続捜査権を奪うことは、国民の基本権保護の網を損なう行為だと批判している。野党は、高官職の不正などの大型事件における実体的真実解明が緩やかになる可能性があるとして懸念を示し、立法処理の阻止に乗り出している。
今回の改正案の可決可否は、今後の国家捜査体制の根本的な地形を覆す重要な分岐点となるだろう。
捜査地形の再編と今後の立法日程
同法案の主要な争点は、高度な金融・証券犯罪や多数の被疑者が絡む複合事件で、警察の調査能力が効率性を発揮できるかどうかに焦点が当てられている。もし警察が1カ月という法定期限内に事件を完結できない場合、空白状態が長期化し、起訴遅延が発生する可能性が高い。そのため、高度な専門性を要する特殊事件については例外規定を設けるべきだという法曹界の提言も継続的に提起されている。それとは別に、検察官らの起訴権と警察の捜査独立性がどのような形で均衡を保つかがリスク管理の核心変数となる。
国会法制司法委員会は、所属議員の意見調整と公聴会開催を経て、来月の本会議上程を目標に日程を前倒ししている。しかし、与野党院内交渉団体間の異見があまりに大きいため、法案小委員会と法制司法委員会全体会議の日程設定さえ難航が予想される。特に政治日程が絡む現時点では、捜査機関の長期的な方向性を決定する法案が選挙争点に転化する可能性も排除できない。権力機関改革の実質的な成果を導出するため、原案通り処理されるか、あるいは警察の捜査人員を大幅に増員する代替案と共に議論されるか、今後の国会の採決行歩が決めることになるだろう。
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