マイクロソフト、米上場企業の純利益で1位…アルファベット・エヌビディアが続く

米上場企業のうち、直近12ヶ月の純利益1位はマイクロソフトとなった。純利益は1,337億ドルだ。アルファベット(1,322億ドル)とエヌビディア(1,201億ドル)が僅差で続いた。上位10社のうち6社がテクノロジー企業だった点が、今回の集計で最も顕著な特徴となった。
マイクロソフトの1位、アルファベットとの差は15億ドル
マイクロソフトは売上高3,318億ドルで、純利益率は約40%に達する。4位のアップル(約27%)や5位のアマゾン(約11%)と比べ、収益性において圧倒的に先行している。クラウドとソフトウェアのサブスクリプションを中心とする事業構造が、売上高利益率を押し上げた結果と分析される。
アルファベットとの純利益差は15億ドルに過ぎない。事実上、誤差の範囲内だ。売上規模ではアルファベット(4,028億ドル)がマイクロソフトより710億ドル多い。それでも純利益はマイクロソフトが上回った。検索およびクラウド売上の利益寄与度が予想より低かったか、費用負担が大きかったという解釈が可能だ。
エヌビディア、売上に対する利益規模が異例
3位のエヌビディアの構造が最も目を引く。売上高は2,159億ドルで、上位10社の中では下位に位置する。しかし純利益は1,201億ドルで、純利益率は約56%に達する。上位10社全体で50%を超える企業はエヌビディアのみだ。人工知能(AI)半導体での独占的地位が、このような理想的な利益構造を作り出したという分析が支配的だ。
時価総額ではエヌビディアが5.25兆ドルで、上位10社中1位だ。時価総額3.57兆ドルのマイクロソフトより約1.5兆ドル大きい。市場がエヌビディアの現在の利益よりも成長可能性に高い値をつけているというシグナルだ。実際、エヌビディアの株価純利益倍率(PER)を1株当たり純利益(EPS)6.53ドルベースで単純計算すると、他のビッグテックより高い水準となる。
アマゾンとウォルマートの対照も興味深い。両社の売上高はそれぞれ7,169億ドル、7,132億ドルでほぼ同じだ。しかし純利益は777億ドル対219億ドルで、3倍以上の差がついた。流通・物流の特性上、低い利益率が避けられないウォルマートと、クラウド事業が利益を牽引するアマゾンの事業構造の差が、そのまま数値に反映された。
金融・エネルギー・ヘルスケア、伝統的な強者の位置
テクノロジー以外のセクターでは、JPモルガンが570億ドルの純利益で7位につけた。銀行株としては唯一、上位10社に名を連ねた。エクソンモービルは売上高3,239億ドルでマイクロソフトと同規模だが、純利益は288億ドルに留まった。エネルギー産業の薄い利益幅を示す典型的な事例だ。
ジョンソン・エンド・ジョンソンは、売上高942億ドルで上位10社中最小だが、医薬品・医療機器特有の安定した収益力により、268億ドルの純利益を記録した。純利益率約28%はアップルと同水準だ。
純利益ランキングが示唆すること
今回の集計は、時価総額ランキングと純利益ランキングが一致しない点で意味が大きい。時価総額上位はエヌビディア、アップル、アルファベットの順だが、利益創出能力はマイクロソフトが最上位だ。結局、市場が現在の利益よりも将来の成長にどの程度のプレミアムを与えているかを示す指標として活用できる。
メタのEPSは26.53ドルで、上位10社中最も高い。自社株買いにより発行済株式数が減少した効果が反映された結果だ。純利益605億ドルは6位だが、1株当たり基準では最も効率的な利益構造という評価が可能だ。
下半期には、AI関連投資費用の拡大の可否が、上位陣のランキング変動の重要な変数になると見込まれる。アルファベットとマイクロソフトのデータセンター投資が利益率を圧迫すれば、逆転の可能性がある。一方、エヌビディアの超高収益構造が維持される限り、売上が小さくても純利益上位の地位は容易に揺るがないだろう。
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