警察、A児童死亡事件を再内部調査しても捜査に至らず
44か月の児童が死亡してから7年が経過しても、警察は2度の内部調査のみを行い、正式な捜査には着手しなかったことが確認された。2019年6月、ソウル市城北区でAちゃんが頭部損傷により死亡し、警察の内部調査報告書には「児童虐待が疑われる状況」と記載されていた。内部調査は正式捜査前に事実関係を確認する手続きだが、警察は犯罪容疑を立証する証拠がないとして、2回とも事件を終結させた。
城北警察署は2019年の1次内部調査で、両親や親戚、関係者約30人を調査した。死亡当日の行動経路や防犯カメラ(CCTV)映像、家族の携帯電話のフォレンジック調査を確認したが、児童虐待や暴行の状況は発見されなかったと報告書に記載した。検察の指揮を受けて事件を終結させた。一方、国立科学捜査研究院は司法解剖の鑑定書で、Aちゃんの全身のあざと咬痕(噛み跡)、血液中のカプサイシン成分の検出などを根拠に、他人による虐待の形跡が完全には排除されないという見解を出した。
継母は姉を虐待した容疑で送致された。聯合ニュースの取材結果によると、Aちゃんの継母B氏は2019年10月と2024年1月の2回にわたり、Aちゃんの姉を虐待した容疑で城北署の捜査を受け、昨年12月に検察に送致された。送致決定書によると、B氏は姉の指を後ろに折ったり、殴って歯を折ったと調べられた。姉は警察の調査で、継母に監禁され縛られ、眠らせてもらえなかったと証言した。
Aちゃんの姉は2次内部調査の段階で「継母が妹に辛いものを食べさせたのははっきり覚えている」「妹はつらそうに苦しみ、とても嫌がっていた」と書面で証言した。当時、台所に継母と妹の2人がおり、自分は奥の部屋から見ていたという内容だった。この証言は、Aちゃんの血液からカプサイシンが検出された経緯につながる形跡として浮上した。それにもかかわらず、1次内部調査終結報告書にはカプサイシンへの言及が一切なかった。
城北署は今年初め、メディアなどを通じて疑惑が明らかになると2回目の内部調査を行ったが、継母をAちゃん事件の容疑者として別途立件しなかった。城北署は、姉への虐待事件とAちゃん事件は別のものであり、2次内部調査でも犯罪容疑を把握できる新たな証拠は見つからなかったという立場だ。
血液からカプサイシンが検出され、継母が辛いものを食べさせたという証言があるにもかかわらず、追加捜査が行われなかったことは理解し難いという指摘が出ている。44か月の児童が辛い食べ物を一人で食べるように放置され、全身にあざができていた状況そのものが児童虐待に該当するという指摘もある。
Aちゃんの父親は先月7日、ソウル地方警察庁に捜査審議を申請した。捜査審議委員会は弁護士や法学者など外部専門家が参加して開かれ、補充捜査や再捜査などを指示できる。委員会の決定に強制力はないが、警察は正当な理由なく拒否することは難しい。
