産業用ロボットの設置台数、中国は韓国の11.7倍
中国が人間のような外見を持つロボット(ヒューマノイド)をテレビ放送やコンビニ、工場の生産ラインなど産業全般に本格的に導入し始めている。8日、IT業界によると、中国の国営通信社・新華社通信は5日、北京で開かれた第7回世界メディアサミット「AIと中国式現代化」フォーラムで、ロボット企業ユビテック(UBTech)と共同で開発したアナウンサーロボット「シンヤン」と「シンユー」を公開した。
人間と同じサイズの2体のロボットの外観は、映画監督のチャン・イーモウ氏がデザインしたもので、フォーラムの舞台でシンヤンが自ら挨拶し、オープニングのニュースを読み上げた。2体のロボットは新華社通信のAI時事情報エージェント「新華妙典」と連動し、検証を経た時事情報を伝える。周剣・ユビテック会長は、この仕組みによって生成AIが事実と異なる内容を作り出す「ハルシネーション(幻覚)」のリスクを軽減できると説明した。ユビテックは人工皮膚やハードウェア、OS、感情表現用の大規模言語モデル、完成品の製造までを担当した。
ユビテックはアナウンサーにとどまらず、産業現場にもヒューマノイドを納入している。同社は昨年11月、産業用ヒューマノイド「Walker S2」の量産と納入を開始し、累計受注額は8億元(約1億1200万ドル)を超えたと明らかにした。今年は年間5000台の生産能力の確保を目標としている。
中国政府は今年末までに、主要なヒューマノイド製品を製造・倉庫・物流・小売・医療・災害対応などの代表的な現場に実際の業務用として投入する「実務モード」段階に進ませるという目標を掲げている。韓国国内でも政府が先月中旬に産業用ロボットの安全規制を緩和し、半導体・自動車・造船・物流の現場にヒューマノイド20台を投入できる道を開いた。
国際ロボット連盟(IFR)によると、昨年の産業用ロボットの新規設置台数は中国が35万4200台で、韓国(3万200台)の約11.7倍に達する。
