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米ミネソタ州、犯罪現場周辺の「無差別位置情報追跡」禁止を推進
米ミネソタ州議会が、捜査機関が特定の場所にある全てのデバイスの位置情報を網羅的に把握する「逆位置情報追跡」を禁止する法案を発議したことで、デジタル時代における捜査の便宜性と個人のプライバシー保護権のバランスを巡る法廷闘争が本格化する見通しです。
民主党のエリン・メイ・クエイド、オマール・ファテ両上院議員と共和党のエリック・ルーセロ上院議員は、犯罪現場近辺のデバイスからデータを収集する令状執行を禁止する法案を共同で発議しました。下院でも民主党のサンドラ・ペリスト議員が同様の法案を提案しており、ミネソタ州上院司法・公共安全委員会は2026年3月9日に当該法案を初めて審議しました。
この法案は、緊急時でない限り、特定の時間帯に犯罪現場付近にいたという理由だけで多数のデータを収集することを禁じ、不当に情報が収集された被害者が直接捜査機関に対して訴訟を提起できる権利を明記しています。法案支持側は、このような令状は不合理な捜索および押収からの保護を明記した米国憲法修正第4条に違反するとの立場です。
ミネソタ州における逆位置情報追跡令状の執行件数は、2018年の22件から2020年には173件へと急増しました。一方、米連邦裁判所は来たる4月に逆位置情報追跡令状の違憲性に関する口頭弁論を行う予定であり、グーグルは2023年に位置情報履歴データをサーバーではなくデバイス自体に保存する方式に変更し、令状要求に対応しないと発表した経緯があります。