米5月物価4.1%上昇、3年ぶりに4%台に
米国の5月、消費者が支出する物品やサービスの価格変動(PCE物価指数)が昨年同月比4.1%上昇し、3年ぶりに4%台に再び乗せました。変動の大きい食品とエネルギー価格を除いたコアPCE物価指数も3.4%上昇しました。これらの物価指標の発表により、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げの可能性が一段と高まり、金融市場はいち早く9月の利上げを織り込み始めています。
米商務省経済分析局(BEA)は25日(現地時間)、5月の個人消費支出(PCE)物価指数が前年同月比4.1%上昇したと発表しました。これは2023年4月以来、初めて4%を超えたもので、直近3年間で最も高い上昇率です。PCE物価は前月比では0.4%上昇しました。変動性の大きい食品とエネルギーを除いたコア個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比3.4%上昇し、これは4月の3.3%から上昇したもので、2023年10月以来の最高水準です。コアPCEの前月比上昇率は0.3%で、4月と同じでした。FRBは長期的なインフレの流れを判断する際に、コア物価をより重視しています。中東戦争に伴うエネルギー価格の急騰が物価上昇を刺激しました。
米国の個人消費支出は5月、前月比0.7%増加し、個人所得も0.7%増加しました。こうした消費余力は、今年の税金還付規模の拡大や株式市場の持続的な上昇に支えられたものと分析されており、家計は税金還付金や既存の貯蓄を活用しながら消費を続けています。第2四半期の米国内総生産(GDP)成長率の見通しは、年率換算で最大3.0%まで引き上げられ、第1四半期のGDP成長率確定値は年率2.1%で集計されました。堅調な労働市場の指標は、FRBがインフレ抑制のために高金利基調をより長く維持できることを裏付けています。
今回の物価指標の発表により、連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げの可能性が一段と高まりました。金融市場はいち早く9月の利上げを織り込んでいます。ニューヨーク株式市場など主要市場では、PCE指標の発表を注視しており、利上げ懸念と企業業績改善期待が入り混じる中で、投資心理が揺れ動いています。
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