国会が20日に開会、ファストトラック法と非居住1世帯者への課税をめぐる論争
国会は来る20日、8月臨時国会の初本会議を開催する。聯合ニュースの報道を総合すると、同日の本会議では高級公職者犯罪捜査処(公捜処)の長官任命期限を3日以内に定めるいわゆる「パット(指名)短縮法」の処理が有力視されている。一方、居住していない1世帯保有者の税負担を増やす不動産法案は与野党間の見解の隔たりが埋まらず、対応が分かれている。大統領の憲法改正提案まで加わり、8月の立法政局は協力と対決の岐路に立たされている。
3日以内に任命せよ…「パット短縮法」が変えるもの
パット短縮法の骨子は単純だ。公捜処長の候補者が推薦されると、大統領は推薦日から3日以内に任命しなければならないというものだ。公捜処は検察と警察が捜査しにくい高級公職者の不正を専管する機構であり、トップのポストが空いている期間が長くなればなるほど、捜査の空白論争が大きくなる構造だ。
注目すべき点は、法律の直接適用対象が李在明(イ・ジェミョン)大統領である点だ。現行制度の下、大統領は推薦された候補者の任命を事実上無期限に先延ばしできていた。法律が施行されれば、任命の遅延を利用した機関の空白は制度的に封じられ、大統領の人事裁量の幅もそれだけ狭まる。
通過の見通しが優勢な理由も明確だ。パット法は一般法案であり、在籍議員の過半数の賛成で処理される。国民の力は自ら改憲阻止ラインより9議席多い議席を確保していると強調してきたが、改憲を阻止する議席と平易な法案一つを阻止する議席では重みが異なる。多数与党が押し切れば、野党の票だけで結果を覆すのは難しい。
非居住1世帯者の増税、焦点は居住の有無
不動産法案の衝突地点は税制設計だ。政府は居住しない家一軒を持つ非居住1世帯者の総合不動産税と譲渡所得税の負担を増やす税制改正を推進中だ。総不動産税は高価な不動産保有者に毎年課す税金で、譲渡税は家を売って生じた利益にかかる税金だ。
李在明大統領は、破格の供給、公正な租税、緻密な金融を有機的に組み合わせるべきだという趣旨の発言で政策方向を後押しした。供給を増やすと同時に、投資的性格の保有には税金で負担を与える設計と解釈できる。非居住保有こそが実需と投資需要の境界にあるとの判断との解釈も可能だ。
国民の力の抵抗はここから始まる。首都圏のサラリーマンが故郷に残した家、親から受け継いだ家まで課税網に含まれる懸念が核心だ。課税基準を保有数ではなく居住の有無に移せば、これまで多世帯者規制の外にいた保有層が新たな負担に直面するためだ。住宅市場への波紋も決して小さくない。保有負担が大きくなれば非居住1世帯者の売却が増え、賃貸供給が早まるシナリオがある一方で、移行税率が早すぎれば売り物が枯渇し、賃貸難が深刻化する可能性も共存する。方向性は税率設計と猶予期間にかかっている。
改憲攻防が立法交渉に影を落とす
立法政局を凍えつかせる変数は改憲論議だ。李大統領は4年の中任期制改憲が大統領選の公約であり、必要なら自身の任期短縮も受け入れる旨を明らかにした。国民の力の朴性勲(パク・ソンフン)首席副報道官は最近、李大統領の与野党議員ゴルフ会合について「改憲に賛成する一部議員を取り込もうとする小細工」と批判し、「再任が可能な改憲を通じて退任後の裁判を逃れようという布石」という表現まで用いた。
それでも交渉の糸口は野党内部からも出ている。
"李在明大統領が再任不推進を明確に示せば、野党も改憲論議に積極的に参加すべきだ。"
国民の力の金泰浩(キム・テホ)議員が16日、聯合ニュースに明らかにした立場だ。再任不推進宣言と引き換えに分権型改憲協議に乗り出すという条件付きの同意と読み取れる。問題は信頼だ。改正案は在籍議員3分の2の賛成なしには物理的に通過できず、相互の不信が深まっている中でテーブルが開かれるまでの産みの苦しみが予想される。
20日本会議の後、9月定例国会を狙う
短期の見通しは比較的明確だ。パット法は20日本会議を通過する公算が大きく、通過即刻、李大統領の任命裁量は大幅に減少する。不動産法案の路線は異なる。20日までに妥協点を見出せなければ、税制改正案は9月定例国会に持ち越され、その空白期間中、市場は政策の不確実性を代償として払うことになる。
突破口は意外と近くにあるかもしれない。李大統領が与野政党民生経済協議体会談を開き、中東発危機対応を論じた事例がそれだ。改憲と無関係な民生懸案で協力実績を積むことが関係改善の出発点になり得るためだ。金泰浩議員が投じた条件付きカードが与野党間の交渉言語に変わるか、20日投票結果同様、9月の与野党接触の密度が政局の行方を決めるだろうと見られる。
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