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性暴行を避けるために飲酒運転…裁判所、緊急避難を認め無罪
性暴行の危機から逃れるために酔った状態で運転したA氏に対し、裁判所が無罪を言い渡した。
清州地方裁判所忠州支院刑事1単独(金延洙部長判事)は、道路交通法違反(飲酒運転)容疑で起訴されたA氏について、刑法上の「緊急避難」を認め、無罪を言い渡したと25日明らかにした。A氏の血中アルコール濃度は0.094%で、免許取消基準(0.08%以上)を上回る水準だった。
事件当日、A氏は宿泊先で眠っていたところ、準強制性交の被害に遭った事実を認識して目覚めた。衣類と所持品を持ち出し、客室を出た。加害者の男性が宿泊先の外まで追いかけてきたため、車に乗り込みエンジンをかけて現場を離れた。A氏は約11km走行した後、路肩に車を停め、直ちに警察に性暴行の被害を通報した。
裁判所は、A氏の運転が刑法第22条に定める「緊急避難」の要件を満たしていると判断した。裁判所は「この事件の宿泊先にはA氏の一行以外に他の人物はおらず、宿泊先も人里離れた場所にあり、早朝時間帯には人影もなかったものとみられる」と判示した。このような状況下で「他の人に助けを求めたり、タクシーや代行運転手を呼んだり、徒歩で移動する方法で準強制性交犯行の現場から逃れることは不可能だったものとみられる」と付け加えた。裁判所は、運転が身体と性的自己決定権という重大な法益を守るための唯一の脱出手段だったと判断した。逃走直後に車を停め、直ちに警察に通報した点も、避難の正当性を裏付ける事情として挙げられた。
一方、A氏に犯行を及んだ加害者の男性は準強制性交容疑で起訴され、懲役3年の実刑を言い渡された。
