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ECB、政策金利を2.5%で据え置き…高油価にインフレ警告
ユーロ圏の物価が3年ぶりの高水準を記録したが、欧州中央銀行(ECB)は政策金利の引き上げを見送った。ECBは10月29日(現地時間)の金融政策会合で、主要政策金利である預金金利を年2.50%に維持した。9月の0.25%ポイント引き上げに続き、今回の追加利上げは見送られた。ECBはイラン戦争によるエネルギー価格の急騰を受け、今年すでに2回にわたり利上げを実施していた。
ユーロ圏21カ国の9月消費者物価上昇率は前年同月比3.8%と、2023年9月以来3年ぶりの高水準を記録した。エネルギー価格の上昇率は18.8%に達した。ECBは声明で「エネルギー価格の上昇が続く中、インフレ見通しには上振れリスク、経済成長見通しには下振れリスクが生じている」と表明した。さらに「基調的なインフレはおおむね安定しており、賃金も物価上昇に顕著に反応していない」と評価した。
フランスの財政不安で債券市場の変動性が高まる中、この日のフランス10年国債利回りは、ドイツ国債を約155bp(1bp=0.01%ポイント)上回る水準で取引された。フランスの国債調達コストは約25年ぶりの高水準に上昇した。市場金利が急騰すれば、ECBが政策金利を引き上げなくても金融環境が引き締められる効果が現れる。
この日の金融政策決定は、クリスティーヌ・ラガルドECB総裁が10月29日、声明を通じて来年2月7日に総裁職を退任すると表明した数時間後に発表された。ラガルド総裁の任期は元々2027年10月までだった。
