国際原油価格 2%反発、中東情勢緊迫化で影響
国際原油価格は、米国の同地域における兵力増強の報道を受け、政治的緊張が高まったことから2%余り上昇しました。20日のニューヨーク市場では、4月渡し米国産WTI(ウェスト・テキサス・インターミディエート)原油が、前日比2.18ドル(2.27%)高の1バレル98.32ドルで取引を終えました。これは、米国が中東地域に兵力を追加配備することで地政学的な緊張が高まった影響とみられます。こうした原油価格の上昇は、今後の国際経済にも影響を与える可能性があります。
米国防総省は、カリフォルニア州の基地に所属する海兵隊員約2,200~2,500人を、中東地域を担当する米中央軍へ移動させています。これに先立ち、日本の沖縄に駐留していた海兵隊員2,200人も中東地域へ派遣されていました。米国は、地上部隊投入の可能性に備え、最近中東地域への兵力増強を進めています。
ドナルド・トランプ米大統領は、イランの原油輸出の90%を占める要衝であるハルク島を占領または封鎖する案を検討していることが明らかになりました。トランプ大統領は20日、ホワイトハウスで記者団に対し、相手方を焦土化している状況で休戦はしないと述べ、イランとの休戦の可能性を否定しました。
一方、イランはアラブ首長国連邦(UAE)に対し、湾岸海域の領有権紛争がある島への攻撃を認めないよう警告しました。イラン軍作戦司令部は、UAE領土から領有権紛争があるアブー・ムーサー島や大トンブ島への侵略があった場合、強力な反撃を予告しました。これらの島は、アラビア湾からホルムズ海峡へ向かう入口に位置しています。トランプ大統領は、ホルムズ海峡を利用する国々が必要に応じて警備・監視を行うべきであり、米国は要請があれば支援できるものの、基本的な責任はそれらの国々にあると強調しました。