韓東勳無所属議員「民主党の刑訴法改正案、令状なき緊急逮捕を認める人権侵害」
50日間の膠着状態に陥る国会、立法の空白深刻化
第22代国会後半期の発足から50日余りが経過したが、与野党の対立は終息の兆しを見せていない。共に民主党が18の常任委員会のうち、法制司法委員長を含む11か所の委員長を単独で割り当てたことに対し、国民の力はこれに強く反発し、国会正常化に向けた協議を拒否している。院(国会)の構成問題が解決されない中、国会は事実上、選挙直後の待機状態にとどまっている。こうした政治的膠着状態の中、刑事訴訟法改正案や総合特検延長法案などの核心法案が相次いで頓挫している。
刑事訴訟法改正案をめぐる与野党の法的論争
最も激しい論争を呼んでいる案件は、検察の補充捜査権を廃止することを骨子とする刑事訴訟法改正案だ。共に民主党は、検察の権限を制限し捜査と起訴を分離することが、司法の正義を立て直すために不可欠な過程であると強調する。しかし、無所属の韓東勳(ハン・ドンフン)議員は19日、同法案に対し強く批判し、正面から反論した。彼は民主党の法案に、警察の令状なき無制限の緊急逮捕を事実上認める深刻な人権侵害の恐れがあると指摘した。
こうした指摘は、司法機関間の権力均衡に対する根本的な懸念を喚起する。検察の補充捜査権を完全に排除し警察に全権を委ねた場合、恣意的な捜査や過度な公権力行使を牽制する制度的な安全装置が大幅に弱体化しかねないというのだ。市民団体もまた、捜査権乱用の恐れと人権保護という二つの基準の間で、立場が鋭く対立している。与野党はそれぞれの政治的論理を掲げているが、法案の実質的な適用対象となる国民の基本権保護の問題に関する深い合意手続きは全く行われていない。
総合特検の捜査難航と予算浪費論争の激化
院構成の遅れの核心的な火種の一つである総合特検の延長問題も、予断を許さない状況だ。権昌泳(クォン・チャンヨン)第2次総合特別検察チームの既存の捜査期間終了があと数日と迫る中、共に民主党は20日、総合特検の捜査期間を30日延長する法案を強行採決する構えだ。特検の捜査の足取りを見ると、制度的限界と実務的限界が明確に露呈している。特検チームは沈梧正(シム・オジョン)前検察総長と全武坤(ジョン・ムゴン)前大検察庁企画調整部長など主要人物に対し拘束令状を請求したが、裁判所から相次いで棄却されるなど、捜査は難航を極めている。拘束令状請求17件のうち11件が棄却され、捜査の推進力が著しく低下したという批判は避けがたい。
この過程で巨額の予算が投入されている点も、政治攻防の核心だ。国民の力は特検を「政治ショー」だと切り捨て、費用問題を強く提起している。国民の力の分析によると、いわゆる政治特検のために賃貸された事務室の家賃などだけで、すでに約64億ウォンの国民の血税が執行されているという。野党は、巨額の税金を投入して別途事務室を賃貸するのではなく、青瓦台内の遊休スペースを活用するよう制度を改善すべきだと主張している。事務室運営費など天文学的な予算が捜査結果と比例していないという指摘は、今後の特検制度の持続可能性に対する根本的な疑問を投げかけている。
双方の溝埋まらず…今後の立法日程の見通し
国会が空転を免れ、正常な立法活動を開始するためには、与野党が院構成比率に関する妥協点を見つけなければならない。しかし現在、両党は常任委員長単独割り当ての正当性をめぐって激しく対立し、どちらも一歩も退こうとしていない。この状況が長期化した場合、刑事訴訟法改正案と総合特検延長法案の運命は、国会本会議の表決ではなく、与野党院内代表の政治的妥結に完全に依存することになる。特検の既存の捜査期限が終了する時点を起点に、強力な「表決対決」が試みられる可能性も排除できない。
限られた会期内に優先順位を決められず、政治的対立だけが続けば、被害はすべて国民が負うことになる。特検の延長をめぐる法案処理過程は、国政監査と来年度の予算案審査日程にも直接、多大な支障をきたすだろう。捜査機関の改革という名分が政治的膠着状態に閉じ込められないよう、各党は具体的な法案条項を紐解き、実質的な公聴会を開催して合意を導き出す手続き的な努力が必要な時だ。合理的な制度補完なしの強硬な対応は、司法システムの不確実性を増大させるだけだと予想される。
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