LG、AI「エクサワン」の外部販売で収益化を開始
LGが自社開発AI「エクサワン」を外部に販売する。グループ内部で検証したこの人工知能の本格的な収益事業化が始まった。イム・ウヒョンLG AI研究院共同研究院長は14日、ソウル江西区麻谷のLGサイエンスパークで開かれた「LG AIトークコンサート2026」で、LGの人工知能戦略とエクサワン活用計画を発表した。韓華投資証券はこれについて、LGが一般に言われる汎用AI(多用途に使えるAI)ではなく、産業現場に特化した「専門家AI」を開発しようとする戦略だと評価した。
LGが公開したエクサワン製品群は産業全体を網羅する。社内業務用の「チャット・エクサワン」、AI学習用データを自動生産する「エクサワン・データファウンドリー」、製造工程検査モデル「エクサワン・オムニ・インスペクト」が運用されている。新素材開発を支援する「エクサワン・ディスカバリー」、医療診断モデル「エクサワン・パス」、市場の流れを予測する「エクサワン・フォーキャスト」も開発された。
外部事業化は金融分野で最も早く具体化している。LG AI研究院はロンドン証券取引所グループ(LSEG)と金融市場の見通しと分析を提供する「エクサワン・ビジネスインテリジェンス」を共同開発し、2025年9月に商用化した。分析結果はグローバル機関投資家に提供されている。コスコムとも金融AIソリューションの開発を推進中だ。ただし、契約規模や売上実績、有料顧客数など事業性評価の指標はまだ公表されていない。
グローバル産業用AI市場では、マイクロソフト、グーグル、アマゾンなどのビッグテックはもとより、製造・医療・金融に特化した専門企業まで競合しており、LGはAIの精度だけでなく、システム連携コスト、データセキュリティ、保守運用能力まで証明する必要があるという課題が指摘されている。
LGはAIとロボットを組み合わせた自動化の範囲も広げている。年内に、AIが実験を設計し、ロボットがそれを実行した後、結果を再びAIが分析する「AI自律実験室」を構築する計画だ。研究者が退勤した後も24時間稼働でき、新素材、電池、化学・バイオ製品開発過程の反復実験を自動化すれば、研究期間とコストを削減できる。
エクサワンが「グループ向けAI」を超えて独立した収益事業として定着できるかが、技術検証以降の次の焦点になると見込まれる。
