10月11日の証市レポート:マイクロン4.8%急落
マイクロンとエヌビディアは事実上、足踏み状態となった。
2026年10月9日の米国市場データを見ると、半導体大手銘柄の騰落率は-0.03%から-0.05%の間に集中しており、方向性を見出せないもみ合い相場が続いた。ただし、表面上の動揺はわずかでも、銘柄ごとのその後の調整幅は大きかった。マイクロンは1,035.84ドルで、前日の1,088ドルから約4.8%低い水準で取引され、エヌビディアも230.48ドルと、直近取引日に比べて目立って下落している。
時価総額上位は小幅なまちまち
| 銘柄 | 現在値 | 変動率 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|---|
| エヌビディア | 230.48ドル | -0.03% | 5.57兆ドル | 29.1 |
| アップル | 340.42ドル | +0.01% | 4.97兆ドル | 39.0 |
| アルファベット(GOOGL) | 348.29ドル | -0.01% | 4.26兆ドル | 17.5 |
| マイクロソフト | 522.61ドル | -0.01% | 3.88兆ドル | 29.1 |
| アマゾン | 254.06ドル | -0.02% | 2.74兆ドル | 20.4 |
| TSMC | 457.99ドル | -0.03% | 2.38兆ドル | 33.3 |
| マイクロン | 1,035.84ドル | -0.05% | 1.17兆ドル | 13.9 |
| インテル | 107.08ドル | -0.05% | 0.57兆ドル | - |
主要ハイテク株の変動幅が小数点第3位にとどまったことが、この日の相場の核心である。アップルは+0.01%のわずかな上昇で時価総額4.97兆ドルを維持し、バークシャー・ハサウェイ(0.88%台ではなく1.09兆ドル規模)やJPモルガン、ビザ、マスターカードなどの金融株が+0.01%前後の上昇基調を記録し、指数の下支えとなった。一方、半導体・ハードウェア側の負担は大きかった。フィラデルフィア半導体指数が8日に3.4%急落した後、9日も0.4%下落して弱含みを続けており、個別銘柄の調整ムードと呼応している。
半導体セクター、調整局面の中でも業績期待は有効
表が示すように、半導体のバリュエーション格差は大きい。TSMCはPER33.3、ブロードコムは46.0、ASMLは57.4と成長プレミアムが付いている一方、マイクロンはPER13.9でセクター内で最も低い水準だ。AMDはPER158.3、パランティアは171.4と、短期的な収益期待がすでに株価に多く織り込まれた形だ。インテルはPER算出が不可能な赤字体質だが、EPS成長率9,865.5%が集計されており、ターンアラウンド、すなわち黒字転換のモメンタム自体は生きていることを示している。
需要面の手がかりは国内でも確認されている。チェ・テウォンSKグループ会長は9日、光州・湖南半導体産団地予定地で「半導体の需要はかなり速いペースで増えるだろう」と述べ、龍仁工程を12年前倒ししたのに続き、追加用地の並行推進の意向を明らかにした。グローバルサプライチェーンがスピード競争に突入したことは、マイクロンのようなメモリ企業の中期業績にとって構造的な追い風と読み取れる。ただし、これはすでにPER13.9という過小評価の論拠として市場に部分的に織り込まれている点も併せて考慮する必要がある。
市場への影響と投資示唆
指数の観点では守勢の流れだ。S&P500 ETF(SPY、VOO)とナスダック100 ETF(QQQ)がいずれも-0.01%前後の事実上の横ばいを記録しており、ハイテク株の調整を金融・消費・エネルギーの上昇が相殺したことを意味する。エクソンモービル+0.03%、シェブロン+0.03%、ウォルマート+0.02%、コストコ+0.01%の上昇が代表的だ。ジェームズ・アレンの言葉どおり、大きく成るには大きく出さなければならないはずだが、今の市場はまだ何も大きく出していない均衡状態にある。
10月12日から本格化する第3四半期決算シーズンと連邦準備制度(FR)のインフレ指標発表が方向性を決めるとみられる。特にEPS成長率6,599.3%を記録中のエヌビディアと4,430.2%のTSMCがガイダンスで需要の持続を確認できるかどうかが、半導体セクターの再評価の分水嶺になる見通しだ。決算が期待を上回れば、マイクロンを中心とした低PER半導体株の圧縮解除、すなわちバリュエーション正常化の動きが出る可能性がある。逆にAI設備投資の減速シグナルが出れば、PER100を超えるAMD・パランティア・テスラ(PER347.2)側の下値圧力が大きいと判断される。横ばいは結論ではなく、待機状態である。
