内乱特検、尹錫悦氏の二審でも死刑を求刑
内乱特検は尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領に対し、二審でも死刑を求刑した。
12・3非常戒厳事態の核心的な責任を問う裁判が一審を経て控訴審局面に進む中、特別検察チームと弁護団の対立は量刑をめぐる攻防へと絞り込まれている。29日、ソウル高等法院刑事12-1部(部長判事・イ・スンチョル)の審理で開かれた尹前大統領の内乱首謀罪容疑の控訴審公判で、趛(チョ)・ウンソク特別検事は一審と同じ水準の刑を言い渡すよう裁判所に求めた。
一審の無期懲役から控訴審へ続く攻防
尹前大統領は内乱首謀罪容疑で一審において無期懲役を言い渡された。特検側の二審求刑が死刑であるのは、裁判所が確定した犯罪事実の重さを法定最高刑に反映させるべきという論理による。特検側は、憲政秩序を揺るがした事案の重大性を考慮すれば重刑は避けられないという立場だ。一方、弁護側は戒厳令布告の実質的な違憲性や、内乱罪の成立要件そのものを否定する防御論を展開したと伝えられている。
死刑求刑が実際の判決につながることは少ない。国内で死刑が執行されたのは1997年12月が最後であり、それ以降は言い渡しそのものもまれだった。ただし、求刑の水準は検察が事件をどう捉えているかという罪責認識の尺度であるだけに、裁判の情勢や世論に影響を与えうる。
12・3事態の司法的責任を問う試金石
この裁判は単なる刑事事件を超えた意味を持つ。現職大統領が布告した非常戒厳が憲政体制の中でどのような司法的評価を受けるのかを判定する最初の事例だからだ。内乱首謀という容疑名は、国家体制そのものを転覆しようとした支配者の責任を問う刑法上、最も重い範疇に属する。
同じ事態に関与した軍関係者の裁判では、上級の命令に従って兵力を投入した元軍人らが一審で相次いで無罪を言い渡されるなど、判決にばらつきが見られる。命令系統の下位にいた者たちと最上位の決定者への法的評価がどう分かれるかは、今後の判決文を通じて整理される見通しだ。総合特検による軍関連事件の捜査も同じ軸で進められている。
政界と世論、裁判の次の局面
与野党の反応は極めて対照的だ。民主党は国政監査を終えた後、定期国会で住宅安定や雇用など10大生活関連法案に集中するとしているが、尹前大統領の裁判は政治日程とは無関係に、大統領選直後の政局の基準線としての役割を担い続けている。国民の力側からは、特検捜査全体への信頼性を問題視する声が上がっている。
残る手続きは明確だ。控訴審の判決が出れば、双方の上告の可否に応じて最高法院(大法院)の審理に移る。特検は呉世勲(オ・セフン)ソウル市長の政治資金法事件の控訴審での無罪判決に対して直ちに上告するなど、有罪結論を貫く強い姿勢を見せてきた。今回の事件でも、一審の結論の一部でも覆されることのないよう、最高法院段階まで争う可能性が高い。
二審の判決時期はまだ確定していない。ただし、一審が容疑事実の大部分を有罪と認めた以上、控訴審での争点は量刑の調整と法理解釈に集中すると見られる。無期懲役が維持されるのか、減軽されるのか、あるいはより重い刑が言い渡されるのかによって、司法部がこの事態に与える歴史的評価が決まることになる。
ネルソン・マンデラは、死が予告された状況の中でも人生を楽しむよう語った。しかし、この裁判での争点は個人の生死ではなく、一度揺らいだ憲政秩序を司法部がどのような重さで元に戻すのかである。その答えは判決日に示される。
