黄色い封筒法施行後、企業の交渉方式変化への懸念
「黄色い封筒法」の施行により、企業の労働組合交渉方式が変化しうるという懸念が現実化している。施行から1ヶ月余りで、ポスコの下請け業者労組が交渉単位の分離を認められたことで、企業は複数の労組と個別に交渉しなければならない「分割交渉」の拡大を懸念するようになった。
今年4月、慶北(キョンブク)地方労働委員会は、ポスコ下請け労組の交渉単位分離申請を受け入れた。これは「黄色い封筒法」施行後、民間の大企業で初めて出された決定であり、労働委員会は上位労働団体が異なる場合、交渉単位を分けることができるという基準を示した。この決定により、ポスコは元請け労組の他に3つの下請け労組とそれぞれ別途の交渉を進めなければならない状況に置かれ、元請け労組を含めると、ポスコは毎年4つの労組と交渉を行うことになる。ポスコの事例を皮切りに、上位団体別の「分割交渉」が続く可能性があるという懸念が提起されている。
企業は下請け労組の交渉要求に対応する中で混乱を経験しており、いつ、どのような単位で交渉要求が来るか予測が困難な状況だ。政府が交渉議題に関するガイドラインを発表したが、現場ではこれを外れた要求が加えられるなど、混乱が生じている。企業は交渉相手が急増した場合、コストとリスクが数倍に拡大する懸念が大きい。
韓国労働研究院によると、韓国労総金属労連と民主労総金属労組の過去19年間の平均交渉期間は123日だった。交渉が不調に終わった場合、ストライキも増加しかねず、企業の交渉負担が産業競争力の低下につながりかねないとの指摘が出ている。パク・ジスン高麗大学法学専門大学院教授は、1年中交渉ばかりに時間を費やす可能性を排除できないと分析した。彼は、交渉コストの上昇だけでなく、交渉決裂に伴うリスクとして、生産中断や納期遅延の事例も十分に予想できると付け加えた。リスクを避けようとする企業が、長期的には下請け業務のAI代替や海外移転を検討し、国内雇用を縮小する可能性があるという観測もある。
SKエネルギーやエスオイル(S-OIL)など、一部事業場の交渉単位分離申請が棄却されるなど、労働委員会の判断が分かれることによる現場の不確実性も続いている。下請け労働者の地位問題を巡る既存の対立に、「交渉単位分離」という新たな争点が加わり、産業現場の混乱は当分の間続くとみられる。
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