李在明大統領の支持率、35%割れで最低水準に
「よく働く政府」という物語に亀裂
支持率35%のラインが崩れた。李在明大統領の国政遂行支持率がリアルミーター調査(7日~11日)で9週連続低下し、35%を割り込んで就任後最低を更新したことが14日、確認された。これに先立ち、他の調査でも支持率は36%まで後退し、下落傾向が続いていた。端的に言えば「下落の慣性」が始まったのだ。
より重いシグナルは年齢層別の分析である。李大統領の20代支持率は10%台ににとどまっている。若い層が先に離れ始める現象は一時的な反発ではなく、世代別支持基盤の再編を意味する。世論のパイは限られており、2030年代の離反を中高年層の結集で埋める構図は、就任初期のようには機能しない。実際、放送界では「よくやるという物語が崩れている」という診断が力を増している。
数字が示す三つの亀裂
下落の背景は大きく三つに整理できる。第一は内紛だ。秋美愛京畿道知事は「李在明大統領は内乱勢力に担がれて戦々恐々としている」と正面から批判しており、波紋が拡大している。与党所属の広域自治体長が大統領を直撃する場面は、支持層に混乱をもたらす。党内では検察改革強硬派の声が大きくなるなか、李大統領が直接「明確性のための過激な扇動を警戒すべきだ」として調整に乗り出したこと自体が、内部葛藤の深さを物語っている。
第二は改革のスピード競争の副作用だ。公訴庁は来たる10月2日の発足を控えているが、李大統領が組織・人員設計の修正・補完を指示したことで法務部は再検討に入った。「司法統制部」という名称が「不送致案件審査部」に変更された過程も、右往左往という批判を招いた。金守洙(キム・ソンス)最高裁判事候補者の人事聴聞会をめぐっては、最高裁判事推薦手続きを巡る攻防まで重なり、司法改革という最大の名分が次第に負担へと変わりつつある。
第三は人事への信頼度だ。龍恵仁(ヨン・ヘイン)性平等家族部長官候補者は指名から14日で自ら辞退した。金民錫(キム・ミンソク)首相が辞任を勧告し、大統領室が「決定を尊重する」と明らかにする過程で、検証の空白が露呈した。李大統領が与野権一部の反対に直面した金志容(キム・ジヨン)重大犯罪捜査庁長候補者に追加検証を指示した事例まで加えれば、人事システム全体の点検が必要だという指摘が出ている。
勝負どころは国民との対話と予算
突破口の輪郭も見えている。李在明政権は2027年度の総支出820兆9000億ウォン規模の予算案を編成し、これに162兆3000億ウォンの「未来対応基金」を新設した。財政を産業の未来に投入するという構想で、国家債務負担との均衡をどう説明するかが焦点となる予定だ。国民向け記者会見が予定されている点も注目される。下落曲線が9週間続いた時点であり、就任後に蓄積された懸案を一気に消化する場となる可能性が高い。
外交では突破口が見えている。李大統領は14日、青瓦台でミルジヨエフ・ウズベキスタン大統領と首脳会談を行い、主要鉱物サプライチェーンやAI・デジタル、防衛産業協力を協議したほか、トルクメニスタン・カザフスタンの首脳との会談も続けた。「原油価格に関しては心配する必要はない」と、原油の中東依存度を50%台に引き下げたという発言のように、エネルギー・資源外交は成果の物語を復元する最も現実的なカードと見られている。
宋永吉(ソン・ヨンギル)前代表が「連任改憲は私から反対する」ときっぱり述べたように、連任議論そのものを確定させるのは時期尚早という声が与権内部からも出ている。結局、残された答えは民生の実績だ。成功も失敗も最終ではないという格言のように、最低水準の記録は終着点ではなく中間地点である。ただし、支持率が反転するために必要なのは「改革を放棄したことはない」という決意に満ちたメッセージよりも、20代が実感できる成果であろう。
