9月25日の証市レポート:エヌビディアはもみ合い、金利は22年ぶり高水準
米国の時価総額上位銘柄は、国債金利の急上昇の中でも1%未満の狭い変動幅で取引を終えた。
24日(現地時間)に集計された主要銘柄データを見ると、アルファベットとパランティアはそれぞれ-0.04%、+0.04%と事実上のもみ合いの動きを示した。この日のニューヨーク市場は、米30年国債金利が2004年以来の高水準を更新し投資心理を抑えたものの、米国とイランのホルムズ海峡再開交渉への期待感が下落幅の縮小につながった。連邦準備制度の追加利上げの可能性が70%まで織り込まれる中、指数は方向性を失い、大型株は個別材料よりも金利要因に沿って動いた。
時価総額上位10銘柄の動き
| 銘柄 | 現在価格 | 変動率 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|---|
| エヌビディア | 225.51ドル | -0.01% | 5.45兆ドル | 28.5 |
| アップル | 337.02ドル | -0.01% | 4.92兆ドル | 38.6 |
| アルファベット(GOOGL) | 337.83ドル | -0.04% | 4.13兆ドル | 17.0 |
| マイクロソフト | 500.59ドル | +0.01% | 3.72兆ドル | 27.9 |
| アマゾン | 249.27ドル | -0.02% | 2.69兆ドル | 20.0 |
| TSMC | 446.57ドル | -0.01% | 2.32兆ドル | 33.2 |
| メタ | 744.10ドル | +0.01% | 1.90兆ドル | 28.0 |
| ブロードコム | 354.99ドル | -0.03% | 1.69兆ドル | 45.3 |
| テスラ | 380.12ドル | +0.00% | 1.50兆ドル | 345.6 |
| マイクロン | 1,071.88ドル | -0.02% | 1.21兆ドル | 24.2 |
表が示すように、上位銘柄の1日の変動はほぼ0.01~0.04%の範囲にとどまった。金利急騰がグロース株のバリュエーションを圧迫する典型的な環境であるにもかかわらず下落幅が限定的だったという点は、イラン交渉への期待が損切り売りを相殺したことを示している。エヌビディアは時価総額5.45兆ドルで1位の座を守り、2位のアップル(4.92兆ドル)との差は約0.5兆ドル。アルファベットはGOOGLとGOOGの合算時価総額が8.2兆ドルを超え、単一企業としては事実上エヌビディアを上回る規模だ。
バリュエーション格差が示すもの
PERの面では銘柄間の温度差が顕著だ。アルファベットは17.0倍で時価総額上位テック株の中で最も低い水準であり、ブロードコムは45.3倍、テスラは345.6倍まで跳ね上がった。ジョンソン・エンド・ジョンソンのPER31.3倍は医薬品株としてはやや高い水準だが、同業種のアッヴィ(75.1倍)と比較すると相対的に負担が少ない。
| 銘柄 | PER | EPS成長率 |
|---|---|---|
| パランティア | 163.9 | +22,857.1% |
| AMD | 156.4 | +16,435.6% |
| インテル | - | +9,865.5% |
| ジョンソン・エンド・ジョンソン | 31.3 | +8,887.0% |
| テスラ | 345.6 | -4,709.0% |
| メタ | 28.0 | -256.0% |
パランティアのPER163.9倍は数値上は割高感があるものの、EPS成長率22,857%が示唆するように、ボトム基準では歪んだ値だという解釈が可能だ。一方、テスラはPER345.6倍でEPS成長率-4,709.0%と業績の逆行が明確で、バリュエーションの負担が実質的なものとなっている。メタもEPS成長率-256.0%で、一時的な利益の底上げ効果が消えた痕跡を残した。エヌビディアの6599.3%という成長率は、半導体需要サイクルの強さをそのまま反映している。
金利要因とエネルギー安定化の綱引き
この日の市場の構造はシンプルだ。国債金利が20年ぶりの高水準を付け、FOMCの10月追加利上げの可能性を70%まで引き上げたことが下押し圧力となり、ホルムズ再開交渉のニュースが上値の支え役となった。実際、シェブロン(前日比+0.02%)とエクソンモービル(+0.02%)は、原油安の懸念がある中でももみ合い圏を維持した。李在明大統領が豪州との首脳会談で「豪州のおかげで韓国のエネルギー市場は安定的」と述べたように、エネルギー供給網の再編はアジア市場全般の変数として拡大する見通しだ。
住宅ローン金利が7%突破したという報道は、消費関連株に潜在的な重しとして作用し得る。ただし、この日ウォルマート(+0.00%)とビザ(-0.00%)がもみ合いを守ったことは、実体経済の指標に即座の打撃が反映されていないことを意味する。
投資への示唆
短期的には金利の方向性が銘柄選択の最優先基準となるだろう。PER20倍以下のアルファベット(17.0倍)、アマゾン(20.0倍)、JPモルガン(14.5倍)は、金利上昇局面において相対的に防御的だ。一方、PER100倍を超えるテスラとパランティアは、金利の再上昇時にボラティリティ拡大に備える必要がある。ブロードコムとTSMCのPER30~45倍の水準は、AI需要の持続性によって分かれると見られる。混迷相場が続く限り、指数よりも個別銘柄のバリュエーションと業績の乖離を吟味するアプローチが有効となる見込みだ。
