操作起訴特検法に国民の力がフィリバスターで対抗
国民の力は5日午後、国会本会議に上程された操作起訴特検法に対し、フィリバスター(無制限討論)で対抗した。
公訴取消権を削除し法司法委を通過…本会議上程まで15日
「尹錫悦政権の検察庁・国家情報院・監査院などによる操作起訴および操作捜査の真相解明」を骨子とする特別検察法案が4日、泛野権(野党系)主導で国会法制司法委員会を通過した。この法案は、検察や情報機関が政治的目的で操作捜査を行ったかどうかを調査するための特別検察官を選ぶ内容を含んでいる。これまで最大の争点だった特検の公訴取消権限は、議論の末に削除された。
共に民主党はこの法案を遅くとも5日の本会議で処理するという目標を掲げ、実際に同日午後3時に本会議が召集され、案件が上程された。与党の議席数では単独での議決が可能な状況だ。ただし、本会議の議事日程に上程された案件については、無制限討論、すなわちフィリバスターが開始されれば採決の時点が遅れることは避けられない。民主党は翌6日の午後4時頃に討論終結を強行し、法案を議決する見通しだ。討論終結の要求は、議事規則上、一定時間の経過後に可能となる。
なぜ今なのか…操作捜査の疑いが立法対立に拡大
この法案が生まれた背景には、尹錫悦前政権時代の検察・国情院・監査院による捜査と監査が政治的に操作されたという疑いがある。野党の主張の核心は、過去に検察が特定の政治家に対する捜査過程で証拠を操作したり起訴を濫用したりしたというものだ。一方、国民の力は、こうした主張自体に根拠がないと反論してきた。
フィリバスターに突入するにあたり、国民の力は「公訴取消特検は裁判取消の議会クーデター」という表現で法案の性格を規定した。特検が裁判所の裁判結果を事後に覆すことができるようにする仕組みは、三権分立の原則に反するという論理だ。実際には公訴取消権は法司法委の過程で削除されたが、国民の力は特検の導入自体が与党の政治報復目的であるという批判を維持している。国民の力は7日に街頭集会を開き、国民向けの世論戦に乗り出すことを決めた。
特検は何を調査するのか…適用対象と権限
法案の調査対象は、尹錫悦政権時代に検察庁と国家情報院、監査院が実施した捜査・監査のうち、操作の可能性が提起された事件である。特検は捜査着手後、一定期間内に起訴の可否を決定し、必要な場合には既存の捜査機関に対して資料の提出を要求できる。公訴取消権が除外されたことで、特検の権限は新規捜査と起訴に限定される形となった。
これは、組織的な操作捜査の疑いを既存の検察が自ら捜査することは困難だという判断に基づく設計だ。特検の導入時の候補推薦委員会の構成方式をめぐっては、与野党が見解の相違を示してきた。推薦委員会の構成が事実上与党の取り分となれば、特検の独立性が損なわれかねないという指摘もあった。
与野党の対立、そして残された日程
政局の軸は、今や本会議の採決の時点へと移りつつある。国民の力のフィリバスターが一晩続いたとしても、6日午後に民主党が討論終結を強行すれば採決は避けられない。泛野権の議席により可決されれば、法案は政府送付の手続きを経ることになる。
国民の力は、本会議での通過が予想される状況の中で、無期限の闘争よりも街頭での世論戦へと戦略を転換した様子だ。7日にソウルで開かれる集会を皮切りに、操作起訴特検法の問題点を広く訴えることに注力する構えだ。与野党ともにこの法案を2027年の大統領選挙を巡る政局の名分闘争として活用する可能性が高く、立法手続きが終わっても政治的对立は続くとみられる。特検が発足した場合、捜査対象と範囲をめぐってさらなる法的争いが発生しうるという観測もある。
