与野党、高公職者の公訴取消禁止と「ねつき起訴」特検を推進
検察の公訴取消権限に禁止線を引く法案が28日、国会に提出された。国民の力の李上徽(イ・サンフィ)議員が代表発議した刑事訴訟法改正案は、高公職者とその家族が被告人である事件では検察が公訴を取り消せないようにする内容を含んでいる。同日、共に民主党の法制司法委員会所属議員たちも「ねつき起訴特検法(案)」の早期発足を公言し、推進時期を党指導部と協議するという立場を聯合ニュースを通じて伝えた。検察権限を萎縮させる方向の立法が与野党で同時に動き、9月の定期国会を控えた政治日程と正確に噛み合った。
再燃した「ねつき起訴特検」論議
「ねつき起訴特検法」は、捜査機関が事件を捏造して起訴したかどうかを特別検察官が別途捜査させる法案だ。与党は過去の検察による政治的捜査が法廷で相次いで毀損し、組織の信頼が崩れたとの認識の下、真相解明の手続きとして特検カードを切る。法司委(法制司法委員会)議員たちは発足の必要性を繰り返し強調しつつも、具体的な時期は党次元で決めると指摘した。特検の発足時期を国政日程に合わせて調整するという意味と解される。
「ねつき起訴特検が発足すべきだ。推進時期は党指導部と協議する」。― 共に民主党法制司法委員会所属議員たち(聯合ニュース報道)
公訴取消禁止改正案の設計
李上徽議員の改正案は、高公職者とその家族が被告人である事件に限り、公訴取消を全面的に阻止する。公訴取消とは、検察官が裁判所に提起した公訴を自ら取り下げて裁判を終わらせる制度だ。現行法上、極めて限られた理由でのみ許容されるが、法案は対象事件においてはその理由があっても取消を禁止する構造だ。大統領ら高公職者の刑事裁判で検察の事件取り下げ可能性を事前に阻もうという構図と読める。無罪であれ有罪であれ、裁判所の判断で事件を決着すべきだという論理だ。判決なしに裁判が終われば有無罪の記録自体が残らないため、野党がこれを容認し難いという計算が底流にある。
名目は同じだが方向は正反対
両法案が狙うポイントは結局、検察に対する政治的不信だ。与党は捏造された捜査を放置すれば検察の政治介入が繰り返されると見る。野党は権力型事件が検察一人の判断で揺らぐ構造自体が問題だと指摘する。処方箋は正反対だ。「ねつき起訴特検法」は捜査権限を外部の特別検察官に委ねる拡張であり、公訴取消禁止改正案は検察官の裁量を狭める制限だ。法曹界の一部からは、特検の拡大が常設捜査組織の責任性を弱らせる可能性があるとの指摘と共に、事件類型別の例外を刑事訴訟法に置く方式が法適用を複雑にするという懸念も出ている。統制と独立という二つの価値が法案によって異なる重みで含まれているため、単純な投票構図で整理しにくい。
定期国会が最初の関門だ
立法手続き上、両法案とも法制司法委員会の審査を経なければならない。民主党は過半議席を基盤に「ねつき起訴特検法」を定期国会で処理できる位置にある。法司委が時期協議に着手した点は、開会直後に法案審査の速度を高めるという信号と解釈される。国民の力がフィリバスター(無制限討論)などの手続き戦略で対抗すれば、国会日程自体が狂う可能性も残されている。公訴取消禁止改正案は、委員会段階で与野党の合意を作れなければ継続が長期化する公算が大きい。法案の通過可否とは別に、発議と審査の局面ごとに与野党が検察改革の主導権を争う構図が定期国会中続くと見通される。それだけ他の民生法案の審査エネルギーが分散し得るという点も懸念材料だ。
