ベラルーシ、ポーランド国境付近で軍事訓練を開始
ロシアの重要な同盟国であるベラルーシが、NATO(北大西洋条約機構、米国と欧州諸国の集団防衛同盟)加盟国であるポーランド・リトアニアに接する西部国境付近で、15~18日(現地時間)に軍事訓練を実施した。ベラルーシ国防省は15日の声明で「今回の訓練は防御的な性格を持ち、国家の主権と領土保全を守る軍の能力を高めることが目的だ」と明らかにした。訓練は、国境防衛とサボタージュ(破壊工作など)への対処、偵察部隊の阻止、ドローン(無人機)と軽航空機の撃退などに焦点が置かれていると付け加えた。訓練は、リトアニア国境から6キロ離れたグロドノ州ゴージ訓練場、およびポーランド国境からそれぞれ15キロ、60キロ離れたブレスト・ルジャヌィ訓練場で行われ、機甲部隊と機械化部隊が展開している。参加規模は公表されていない。
この地域にあるポーランドとリトアニアの間の「スワウキ回廊」は、バルト3国とNATO地域を結ぶ唯一の陸上回路であると同時に、ベラルーシとロシアの飛び領土(本土から離れた領土)であるカリーニングラード州を分断する戦略的要衝でもある。ベラルーシは過去に移民問題を利用してポーランド・リトアニアに対してハイブリッド戦術を用いたとして批判を受けてきた。
ウクライナはベラルーシの戦争介入の可能性に警戒を強めている。オレフ・イワシチェンコ・ウクライナ軍事情報局長は今月7日のメディアインタビューで、オレーシュニク中距離弾道ミサイルシステムを装備したロシア第101ミサイル旅団の兵力がベラルーシに配備されていると明らかにした。ウォロディミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領は5月にロシアとベラルーシ間の接触を把握したとし、北部国境の軍事的脅威に対応して予防的措置を取る準備ができていると述べた。
アレクサンドル・ルカシェンコ・ベラルーシ大統領は戦争参加の意図を否定している。同大統領は6月に公開されたインタビューで「ベラルーシはウクライナにとって軍事的脅威ではない」とし「攻撃を受けた場合にのみ戦争に介入する」と述べた。
