金与正、バイナンスハッキングで北朝鮮が指名されると米国を糾弾
北朝鮮の金与正(キム・ヨジョン)労働党総務部長は、世界最大の暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスのハッキング事件の背後に北朝鮮が指名されたことに関連し、米国に反発した。金部長は2~3日の朝鮮中央通信への談話を通じ、「世界中で発生するサイバー詐欺行為がすべてわれわれの仕業であるかのように国際世論を誤導することは、明らかにわれわれに対する重大な政治的挑発だ」と主張した。米捜査当局(FBI)が63億ドル(約8兆円)規模のバイナンスハッキング事件の背後に北朝鮮のハッキング組織「トレーダートレイター」を指名したのを受けた対抗措置である。暗号資産はインターネット上で取引されるデジタル通貨だ。
談話で金部長は「最近、米国は世界最大の暗号資産取引所『バイナンス』で数十億の暗号資産が窃取される特大型事件が発生したことに関連し、再びこれをわれわれに結び付ける常套的な挑発を仕掛けてきた」と明らかにした。そのうえで「これは朝鮮民主主義人民共和国の国際的イメージを損ない、われわれの尊厳と国威を貶めようとする不純な企てだ」とし、「新たな領域へ派生したもう一つの重大な反共和国主権侵害行為だ」と糾弾した。
金部長は「米国がわが国家に対して継続的にさまざまな挑発を仕掛けていることについて警戒注視している」と強調した。続けて「人類共通の財産であるサイバー空間でのあらゆる悪意的行為を坚决に反対し、サイバー問題を政治化して他国に対する内政干渉の手段としようとするいかなる試みに対しても徹底的に拒否することは、朝鮮民主主義人民共和国政府の一貫した政策的立場だ」と付け加えた。さらに「国際社会は、昨年現米政権が就任するやいなや、不法に窃取された暗号資産を没収し国家の戦略予備備蓄金として編成すると発表した事実を、もう一度想起する必要がある」と指摘した。
金部長は今回の件を通じて、ワシントンの対朝鮮敵視的態度を改めて確認したと明らかにした。今回の発言は、米国による北朝鮮ハッキング指名の直後に出た公式の反発という点で、南北・米朝関係に及ぼす影響が注目される。
