民主党圧勝でもトランプ政権の関税路線は維持される見通し
民主党が米国の上下両院をともに掌握したものの、トランプ政権の関税政策方針はそのまま維持されるという分析が出た。輸入品に課税する関税は物価や輸出企業の業績に直接影響を及ぼすだけに、今後の政策の方向性は日本経済にとっても重要な関心事だ。
大韓貿易投資振興公社(コトラ)は4日、「2026年米国中間選挙の結果と示唆点」報告書を発表した。報告書は、ドナルド・トランプ政権の関税政策と対中国牽制路線が維持されると分析した。
トランプ政権は今年2月、米連邦最高裁判所が国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づく相互関税を無効と判断した後、貿易拡大法232条や貿易法301条などを活用してこれを代替する関税措置を推進してきた。報告書は、両院を掌握した民主党が大統領の関税権限を制限する立法に踏み切ったとしても、トランプ大統領が争点法案には拒否権を行使する可能性が大きいと予測した。
報告書は、中国を狙った先端技術の輸出規制や対外投資規制も既存の制度に基づき継続すると分析した。
こうした中、両党の共通認識が形成されている分野は国内企業に機会として作用しうると報告書は分析した。造船分野では両党が造船業再建法案を共同発議しており、造船所投資補助金に関する条項を含む下院国防授権法案が年末に処理される見込みだ。半導体分野では、年末の期限を控えた設備投資税額控除(最大35%)の延長の可否が焦点で、両党とも延長を望んでいると報告書は伝えた。
報告書は、データセンターの電力・用水に関して、両党が送電網拡充で共通認識を形成しているとも言及した。報告書は、工場建設や電力網事業が州政府の税制や許認可にも左右されるだけに、日本企業の投資が多いジョージア州やテキサス州などで州知事の所属政党が変わった点も併せて確認すべきだと指摘した。さらに、新規立法の議論と現行の支援制度を区別し、確定した優遇を優先的に反映した投資・調達計画を立てることを提言した。
