李在明大統領、李泰漢委員を選管特検に任命…権昌瑛チームが金建希女性を起訴
李在明(イ・ジェミョン)大統領は18日、中央選挙管理委員会の不実な選挙管理疑惑の捜査を担当する特別検察官として、国民権益委員会の非常任委員である李泰漢(イ・テハン)氏を任命し、「選管特検」が本格的に始動した。同日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領夫妻の公邸移転特恵疑惑を捜査してきた第2次総合特検(特別検察官・権昌瑛(クォン・チャンヨン))は、金建希(キム・ゴンヒ)氏と国民の力の尹漢洪(ユン・ハンホン)議員らを起訴(公判に付した)した。両特検が同時に動き、6・3地方選挙の投票用紙不足事態と前大統領一家の疑惑という別個の事件が、一つの政局構図で絡み合う様相となった。
なぜ今、特検が焦点となったのか
選管特検の直接的なきっかけは、先月6月3日に実施された全国同時地方選挙で発生した投票用紙不足事態だ。投票当日、複数の投票所で投票用紙が底をつき、有権者が投票できない、あるいは待たなければならない事態が発生し、選挙管理を担当した中央選挙管理委員会の職務遂行能力と責任の所在に対する疑惑が提起された。野党である国民の力はこれを「国民の参政権侵害」と規定し、真相究明を求めてきた。任命された李泰漢特検は司法研修院23期出身で、康有貞(カン・ユジョン)青瓦台首席報道官は「大統領が国民推薦委員会が推薦した候補者の中から任命した」と説明した。
一方、総合特検による起訴は別の事件の軸だ。権昌瑛特別検察官チームは、尹錫悦前大統領夫妻の公邸移転過程で特恵があったかどうかを捜査しており、疑惑の頂点とされた金氏と尹漢洪議員らを18日、起訴した。金氏が特検などによって起訴されたのは今回が4回目となる。以前、金建希特検(特別検察官・民仲基(ミン・ジュンギ))は、斡旋収賄などの疑いで金氏を起訴した実績がある。
特検捜査の範囲と期間
選管特検の捜査対象は、投票用紙不足事態を含む選管の不適切な選挙管理全般だ。李泰漢特検は任命直後、「参政権を守るという重大な使命感」に言及し、徹底した捜査意志を明らかにした。捜査期間は通常、特検法に基づき最長150日まで可能だ。特検の発足に先立ち、6・3事態を捜査してきた検警合同捜査本部はこの日、瑞草区選管の事務局長を召喚するなど既存の捜査をまとめる手続きを進め、午後には李泰漢特検の任命が行われた。合捜本の捜査資料が特検に引き継がれ、捜査の連続性が確保される見通しだ。
総合特検側では、起訴に先立ち「12・3非常戒厳」の法的定義と内乱罪の構成要件である「暴動」の解釈、戒厳解除後も内乱が継続していたかどうかなどが焦点として検討されたという報道があった。李鎭冠(イ・ジングァン)前国務総理が「上からの内乱」という表現を引き出した中、総合特検は法理的解釈の壁を越えなければならない課題を抱えているという分析だ。
与野党の立場の違いと今後の波紋
与野党の反応は明確に割れている。国民の力は李泰漢特検の任命直後、「必要なら電算操作疑惑まで含め、聖域なく残らず暴いてほしい」と促し、捜査範囲の拡大を求めた。与党が推進した特検であるにもかかわらず、野党が捜査の完結性を強く求める構図だ。一方、総合特検の金建希氏起訴については与党側で法的責任究明の区切りとする立場であり、国民の力は政治報復のフレームで対抗しており、両事件とも政局攻防の火種として残った。
こうした流れの中、国会の立法課題も順調ではない。派閥間の対立と否定的な世論が絡み合い、立法課題ごとに難局を迎えているとの評価が出ており、金珮锡(キム・ミンソク)国務総理の内閣リーダーシップも発足当初から試練の台に上っている。特検捜査が長期化すればするほど、国政運営の重心が立法から捜査政局に傾く可能性が大きい。
今後の日程と展望
選管特検は今週中に捜査チームを編成し、選管の幹部と実務担当者に対する召喚調査に入ると見られる。投票用紙の発注・配布過程の文書確保と担当公務員の供述が捜査の核となる見通しだ。捜査結果によっては、選管の組織改編や選挙管理関連法改正の議論が国会で再び燃え上がる可能性がある。
総合特検の起訴により、金建希氏と尹漢洪議員に対する裁判が始まれば、1審判決まで相当な時間を要すると見られる。4回目の起訴だけに、裁判結果が前大統領に対する世論と次期政局の地形に影響を与える可能性もある。両特検の捜査進行速度と裁判日程が、今後数ヶ月間の政局の流れを左右する主要変数として作用すると予想される。
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