インテル14Aプロセス、2027年に月6000枚で開始、2028年に4倍拡大の見通し
インテルの1.4ナノ級ファウンドリ(半導体受託生産)プロセス「14A」は、2027年の月産6000枚から2028年には月産2万4000枚へ、わずか1年で4倍に拡大する見通しだ。この予測は、GF証券のジェフ・プーアナリストによるインテル中間レビュー資料を引用したもので、生産能力はウェハー(半導体基板)ベースの数値である。
インテルの公式計画によると、14Aは18Aおよび改良版の18A-Pに次ぐ次世代の最先端ファウンドリプロセスとして準備されており、2027年下半期に自社製品向けのリスク生産に着手した後、2028年に量産を開始する。プーアナリストが示した2027年の月産6000枚は、本格量産前の初期生産段階の規模を測る数値と解される。
インテルは14Aを当初から外部ファウンドリ顧客を念頭に開発している。インテルは2026年第2四半期に14Aの開発完了への投資を確定させ、潜在的な大型外部顧客が14Aを評価できるよう、性能および設計目標を調整する作業を進めていると明らかにした。生産設備の拡大スピードと規模は、外部顧客の確定受注量の確保にかかっている。
プーアナリストは、現在量産中の18Aプロセスを適用したノートPC向け「Panther Lake」(Core Ultraシリーズ3)の歩留まりを約80%と推定した。歩留まりが高まれば同じウェハーから販売可能なチップをより多く確保でき、チップ当たりの製造原価が下がるため、重要な生産性指標である。ただし、80%という数値はインテルが公式に公開したものではない。
この数値はプロセス安定化の進展を示唆するものだが、測定基準が公表されていないため、範囲を明確に区別する必要があるとの指摘が出ている。どのPanther Lake製品を評価したのか、アリゾナのFab 52とオレゴンの開発ラインの数値をどう反映したのか、何を良品と定義したのかも不明である。Panther Lakeは複数のタイルを組み合わせて作られる製品のため、18Aで製造したコンピュートタイルの歩留まりと最終完成品CPUの歩留まりは一致しない。
インテルはPanther Lakeの一部製品をすでに量産しており、2026年第2四半期にはASMLのHigh-NA EUV(超高開口数極紫外線露光)装置を用いる一部のPanther Lake生産も量産段階に入った。インテルは同四半期の決算発表で、工場の歩留まり改善と生産サイクルの短縮により、実際の生産量が予想を上回ったと明らかにした。これは18A生産が安定的に軌道に乗りつつある流れと合致する。
