サウジ送油管の復旧で原油価格の上昇基調が一段落
サウジアラビアがイエメンのフーシ派反勢力によるドローン攻撃で稼働停止していた送油管の復旧に着手し、オマン経由での原油出荷量も増やす計画と伝えられたことで、連日急騰していた国際原油価格の上昇基調は16日(現地時間)、一服した。ただし、原油価格が1バレル100ドルを下回るのは難しいとの懸念も出ている。サウジ本土を狙うフーシ派の攻勢が続いており、ロシアの軽油(ディーゼル)輸出禁止措置まで延長されたためだ。
サウジアラビアは、数日以内に送油管の輸送能力の半分を復旧させることを目標としている。送油管の復旧とは別に、オマン経由の迂回出荷も増やす。伝えられたところによると、アラムコはオマンの港湾を通じ、中国などアジア地域の製油会社に事前発注された原油を10月までに引き渡す予定だという。
急騰していた原油価格はこの日、実際に反転した。国際原油価格の指標であるブレント原油は前日比2.69%安の1バレル105.83ドルを記録し、ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)も3.21%下落した1バレル102.43ドルで取引を終えた。ブレント原油は前日、108.75ドルまで上昇し、110ドル台をうかがう場面もあった。
需給不安を鎮めるため、米国はフーシ派とも接触した。伝えられたところによると、米国とフーシ派の代表団はオマンの仲介により、先週末、オマンの首都マスカットの米国大使館で会合を持った。フーシ派側は米国船舶を攻撃する意思がなく、昨年締結された停戦合意を遵守するという立場を伝えたとされている。
シティバンクはこの日、報告書を通じ、「今年第4四半期内にホルムズ海峡が国際的な外交努力によって再開されるまでは、国際原油価格の上昇基調が短期的に続く可能性が高い」と指摘した。中東の地政学的問題が解決されるまで、原油価格の上昇圧力が続くとの分析だ。
