所得上位20%は下位20%の8.7倍を稼得

月1115万ウォンと128万ウォンの格差
所得上位20%の世帯は、下位20%の世帯より毎月約986万ウォン多く稼いでいる。世帯月平均経常所得ベースで、五分位は1115万ウォン、一分位は128万ウォンの水準にあり、両極端の格差は8.7倍に達する。統計に現れる所得分配構造がそれだけ開いていることを意味する。
分位別の所得の階段をたどっていくと、その間隔が均等ではない点が目を引く。二分位は297万ウォン、三分位は455万ウォンで、一分位との差はそれぞれ約169万ウォン、258万ウォンだ。四分位は650万ウォンで三分位と約195万ウォン開いており、五分位に至ると一気に464万ウォン以上跳ね上がる。下に行くほど緩やかで、上に行くほど急になる階段の形、すなわち所得分布は上位ほど急激に拡大する構造だ。
8.7倍という数字が意味するもの
この8.7倍は、世帯単位の経常所得、つまり労働所得と事業所得、財産所得、移転所得などを合算した税引前概念の月平均額を単純に比較した値だ。政府が公式に発表する「均等化処分可能所得五分位倍率」は、世帯員数と税金・移転給付を反映させて調整した上で計算する指標であり、算出方式が異なる点に留意する必要がある。同一の倍率概念ではないため、直接比較したり混同してはならない。
ただし、世帯単位の経常所得格差そのものは分配論議の出発点となる。下位20%世帯の月平均所得128万ウォンは、最低生活費や負担可能な住居費を考慮すると、ほとんど余裕のない水準だ。一方、上位20%の1115万ウォンは、消費を済ませた後も貯蓄や投資に回す余力が残る所得である点で、両集団の資産形成速度も所得格差以上に開かざるを得ない。所得から始まった差が資産で増幅される構造だ。
中間層の位置と消費余力
中位にあたる三分位の455万ウォンは、全世帯の半分がこれより少ないことを示している。一般的に中産層の基準線とみなされる月500万ウォンにも届かない数値であり、所得分布の重心が予想より下にあることを示唆する。四分位の650万ウォンでさえ五分位平均の半分を超えない点も、上位所得の大きさを裏付けている。
消費市場の観点から見ると、この分布は需要の二極化を予感させる。所得の大部分を生存に近い消費に使う下位層と、限界消費性向が低い上位層に分かれれば、中価格帯の製品やサービスが立つ場所は狭くなる。内需企業の立場ではターゲット設定がますます難しくなる環境であり、ディスカウント型流通とプレミアム流通が同時に強さを見せる二分化現象が続く可能性が高い。
今後の注目ポイント
今後注目すべき点は、この8.7倍がどの方向に動くかだ。労働市場で低賃金職の比重が減れば、一〜二分位の所得が先に改善され、倍率は低下しうる。一方、金利や資産価格の変動は主に五分位の所得に影響を与えるため、格差拡大の要因として作用する。二つの力の均衡に応じて、分配構造の方向が決まるとみられる。
政策的には、下位世帯の経常所得に占める移転所得の比重がすでに少なくない点が前提とされなければならない。給付水準の調整なしに倍率だけを下げるのは難しく、労働所得の源泉を育てるアプローチを並行してはじめて実効性がある。分位別所得の推移が次回調査でどの方向を示すかが、消費・福祉・産業全般の流れを読む基準になる見通しだ。
