内乱特別捜査本部新設の検討で、警察に係留中の46件が焦点に
内乱事件の後続捜査を担当する「内乱特別捜査本部(内乱特捜本部)」の新設が検討されている。
李在明大統領は、12・3内乱事件の特別検察チームの捜査終結後に残された案件を、どの組織に、どのような体制で担当させるかの検討に入った。23日付の聯合ニュースの報道によると、大統領室と法務部は特検に続く後続捜査機関の所属と運営体制を検討しており、有力な候補として「内乱特捜本部」が挙げられている。特捜本部とは、検察・警察などの捜査機関が重大事件に対応するために設置する合同捜査本部を指す。
警察に係留中の残存案件46件
後続捜査体制の議論が急がれる理由は、捜査の空白である。聯合ニュースによると、現在、警察には権昌永・第二次合同特別捜査チームから引き継がれた残存案件46件が係留中である。特検の捜査期限と人員には限りがあるため、未解決事件を一般の捜査体系に移した結果だ。
この46件には、内乱事件の中核をなす案件と周辺案件が混在しているとされる。どの機関がどのレベルまで掘り下げるかによって、事件の実態解明の範囲が変わる。特検が残した事件が放置されれば、「真実は語った瞬間に消える」という逆説のように、捜査記録だけが残り、実態解明が止まる可能性があるとの指摘が出ている。
特捜本部という代替案の意味と争点
内乱特捜本部案が注目される背景には、捜査の連続性の確保がある。特検は期限付きの組織であり、期間が終われば解散するが、特捜本部は検察と警察の合同体制で比較的長期間運営できる。大統領室が所属と運営体制を併せて検討していることは、検察所属、警察所属、合同のいずれの形態であれ制度化する意思だと解釈されている。
一方で、政治的な解釈も分かれる。特検の延長や後続組織の新設は、捜査の対象と範囲を再び政治の日程と結びつける結果を招きかねないためだ。後続捜査が特定の時期・特定の人物への捜査圧力と受け取られないようにするには、組織の独立性と事件の配分基準を法律と規則で明確にするという課題が残されている。
与野党の反応、分かれる解釈
与党側は、未解決事件46件の実態解明のために後続捜査体制が必要だという立場だ。一方、国民の力は、内乱特捜本部の検討について、曺慶泰代表らを標的とした「恫喝」だと反発している。野党は、後続捜査機関が司法手続きを超えて政治的圧力の手段として機能しうると見ている。同じ46件をめぐり、一方は「捜査の死角」、他方は「政治的な捜査拡大」と読み解いている形だ。
立法手続きと今後の見通し
内乱特捜本部を検察・警察内部の指示に基づいて設置するのか、法律上の根拠を設けるのかが焦点だ。法的根拠なしに行政的に発足させれば迅速だが、正当性をめぐる論争が生じる可能性がある。逆に国会での立法を経れば、組織の権限と期限、監督装置を明確化できるものの、与野党の協議が必要となる。現在の議院内の勢力図では与党の同意だけで法案処理は難しくないが、野党の反発が強まるほど審議日程が長引く可能性がある。
短期的には、大統領室の検討結果に応じて組織の形態が先に確定し、その後、残存案件46件の配分と捜査範囲が具体化する見通しだ。後続捜査機関が特検の捜査結果をどのように引き継ぎ、期限と監督をどのように設計するかが、捜査の空白を最小限に抑える鍵となる変数と見られる。結局、成否を分けるのは組織の名前ではなく、残された46件を最後まで解明するという制度的装置である。
