イ・ジェミョン大統領、チリと「鉱物同盟」でMOU締結…ポスコの張仁華会長が同行
イ・ジェミョン政権、チリと鉱物同盟でMOU締結…経済安保の資源確保へ動く
イ・ジェミョン大統領は、南米歴訪の初日程としてチリのサンティアゴを訪れ、重要鉱物のサプライチェーン安定化のための長官級協議体の設置に合意した。両国は30日(現地時間)、リチウムや銅などの戦略鉱物に関する協力をさらに強化するための覚書(MOU)を締結した。ポスコグルブの張仁華(チャン・インファ)会長が経済使節団として同行し、実物経済分野の協力基盤を築いた。今回の協議体発足は、グローバルな技術覇権争いの中で必須資源を確保するための国家レベルの戦略的動きと評価されている。
電気自動車時代の米、リチウムと銅確保の決定的意義
チリは世界有数のリチウム産出国であり、銅の最大埋蔵国である。今回の協力締結には、迫りくる電気自動車とエネルギー転換時代に不可欠な重要鉱物を安定的に確保するという明確な戦略的意図が込められている。半導体と人工知能(AI)産業を牽引する先進国家にとって、原材料の安定的な需給は国家経済安保と直結する問題だ。特に張仁華会長が同行した点には、政府の外交的支援を背景に、国内企業が直接南米地域の鉱物採掘やバリューチェーンに参画するという産業的計算が潜んでいる。鉄鋼とバッテリー産業の安定した原料確保のため、民官が協力してサプライチェーンの内製化を推進する重要な第一歩と分析される。
また、今回の歴訪では自由貿易委員会を10年ぶりに再稼働させることで決定したことも重要な成果として挙げられる。単なる原材料の輸入を超え、両国間の貿易障壁を継続的に緩和し、投資環境を改善するという意志の表明だ。イ大統領が強調した貿易と投資の拡大方針は、企業が現地に生産拠点を構築できる制度的な後ろ盾を用意する見通しだ。こうした一連の協定は、脱中国の流れの中で、友好的かつ安定的な代替サプライチェーンを迅速に構築しなければならない韓国経済の直面する課題を解決するのに寄与すると思われる。
安保の脅威と資源外交の交差点
資源確保のための経済外交が活発化する一方、中東地域の地政学的リスクも国家経済に直接的な変数として作用している。青瓦台の魏星洛(ウィ・ソンラク)国家安保室長は、アルゼンチン・ブエノスアイレスで開催された記者会見で、ホルムズ海峡の安定化のための軍事資産派遣問題について慎重な立場を表明した。魏室長は、米側が具体的な資産派遣を直接要求してはいないとした上で、現在の国内法的手続きと国民的世論など、合意形成のプロセスが残っていると説明した。ホルムズ海峡の自由通航確保は、原油輸入依存度が高い韓国の経済安保と直結する課題だ。
魏室長は「ホルムズにおける自由通航はわれわれの経済安保に重要な利害関係がある」とし、「だからこそ、そのような過程に積極的に参加し、貢献しなければならないという考えだ」と強調した。
軍事資産の派遣には国会の同意手続きが必須となる。そのため、今後政府が具体的な派遣案を確定したとしても、政界の意見調整と国内世論の支持を取り付けるプロセスは避けられない。この過程で、経済界と国民の負担を最小限に抑えつつ、国家利益を最大化できる外交的実用主義路線が求められる。
グローバルサプライチェーン再編に伴う経済的展望
政府の今回の南米外交は、既存の形式的歴訪から脱却し、国家産業競争力と直結した資源確保に焦点を当てた点で肯定的に評価されている。チリとの長官級協議体の定例化は、今後グローバルな原材料価格急騰やサプライチェーンのボトルネックが発生した場合、意義ある防御壁として機能するだろう。ただし、首脳間の合意と覚書締結にとどまれば、実質的な経済効果を期待するのは難しい。その後、実務級協議を通じて、国内企業がチリ現地で享受できる税制優遇やインフra支援など、具体的な制度的後ろ添えが追いつかなければならない。「メガ特区特別法」など国内の先端産業育成政策と連携し、安定的に確保した鉱物が国内へ円滑に搬入できる物流および財政支援体制を早急に整備すべきだろう。
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