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大法院長、孫鳳基・金聖寿裁判官を書面で指名提案…与党「弾劾検討」に反発

송시옥송시옥 기자· 2026/8/19 17:38:43· Updated 2026/8/19 19:52:34

趙憲泰(チョ・へテ)大法院長は、盧泰煜(ノ・テアク)元大法院官の後任に孫鳳基(ソン・ボンギ)部長判事を、李興九(イ・フング)大法院官の後任に金聖寿(キム・スンス)部長判事をそれぞれ任命提案し、司法府と大統領室、与野党の間で緊張が急上昇した。特に趙大法院長が大統領室との事前協議なしに書面で提案書を伝達したとされ、与党側の一部は「大統領の任命権を軽視したもの」と強く反発している。

慣例を破った「書面提案」…問題の所在は

大法院官候補の指名提案は、通常、大法院長と大統領が会談するか、最小限の協議手続きを経た後に行われてきた。しかし今回はその手続きが省略された。趙憲泰大法院長は青瓦台(大統領府)との別途調整なしに、書面通報の形式で2人の大法院官候補を一度に提案した。大法院官の2ポストが同時に空席になった状況で、司法府の正常化が喫緊であることを理由に挙げたと伝えられるが、その手法自体が論争を招いた側面がある。

憲法上、大法院官は大法院長の指名により大統領が任命し、国会の人事聴聞を経ることになっている。手続き上、趙大法院長の指名は憲法が定めた権限の行使だ。しかし、司法府の長と行政府の首長の間の政治的コミュニケーションが全く無かったという点は、別の問題として広がっている。政界の一部ではこれを単なる手続き上のミスではなく、司法府が行政府に送る「メッセージ」と解釈する見方も出ている。

与党「弾劾検討」対 大法院「権限行使に過ぎない」

祖国革新党の趙国(チョ・グク)革新政策研究院長は19日、「大法院官の書面指名提案は大統領を軽視したもの」と述べ、李在明(イ・ジェミョン)大統領に対し提案を拒否するよう促した。与党内では趙憲泰大法院長に対する弾劾訴追の検討まで議論される雰囲気だ。一方、野党「国民の力」は、むしろ司法府の独立性の観点から大法院長を擁護する立場であり、争点は政権抗争の派閥構図をそのまま追っている。

与党の反発の論理は明確だ。任命権者である大統領との協議すら経ずに指名提案を強行したことは、行政府への無視だという。一方、司法府側の立場は、法定期限内に欠員を補うことが喫緊の課題だという名分が優先される。大法院官の空席が長期化すれば、主要事件の審理に支障が生じざるを得ないからだ。双方の主張にいずれも理があるため、争点は「指名提案そのもの」ではなく「手法と時期」に絞り込まれる流れだ。

大統領の選択肢と政治的波及

李在明大統領に残された選択肢は3つに絞られる。指名提案を受諾して任命する案、指名を拒否または却下する案、そして候補者の交代を要求する案だ。受諾すれば与党内の強硬派の反発を招き、拒否すれば憲政史上前例のない大統領と大法院長の衝突に発展しかねない。いずれにしても政治的コストが伴うジレンマだ。

注目されるのは李大統領の支持率の動向だ。世論調査ごとに連日最低値を記録し、5週間続きの下落基調が続く状況で、司法府との正面衝突は負担なカードとならざるを得ない。逆に与党が拙速に大法院長の弾劾に乗り出せば、司法府の抵抗と保守層の結集を刺激する逆効果をもたらす可能性もある。コストと便益の計算が容易ではない局面だ。

見通し:時間の攻防になる可能性

当面は糸口が見つけ難い。与党が弾劾カードを実際に取り出すには党内の意見収束と国政日程の調整が必要で、大法院長側としても指名提案を撤回する名分はない。結局、李大統領の任命可否の判断が、今後数週間の政局の行方を決めるだろう。

シナリオは大きく2つに分かれる。李大統領が国会の人事聴聞手続きを前提に任命を受諾すれば、対立の舞台は聴聞会に移る。一方、拒否や留保に転じた場合、大法院長に対する与党の圧力が強まり、任期中を通じて司法府との対立構図が固化する可能性がある。憲政史上類例を見つけ難い今回の事態がどの方向で決着しようとも、大統領と大法院長の関係設定の方法に関する新たな先例が作られる見通しだ。

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