「債券王」ガンドラック、投資家に金利上昇を警告
米国の長期国債金利がさらに急騰すれば、市場全体に大きな混乱が生じかねないとの警告が出た。「債券王」と呼ばれるジェフリー・ガンドラック・ダブルライン・キャピタル最高経営責任者(CEO)は17日(現地時間)、米ニューヨーク・マンハッタンのあるイベントで、投資家たちに金利上昇を警戒するよう述べた。ここ数週間で米国債金利は約20年ぶりの高水準を記録し、米10年国債金利は債券市場の心理的抵抗線である5%を突破した。ガンドラックCEOは金利が6%まで上昇するシナリオを提示し、その場合には米経済が景気後退に陥り、企業の連鎖倒産が発生する可能性があると指摘した。
米財務省は最近、60億ドル(約8328億円)規模の長期債の買い戻し計画を発表した。しかし買い戻し発表当日、国債金利はむしろ上昇した。市場は今回の措置が現在最大の懸念事項である財政問題を解決しないと見ている。
世界の国債市場で売り圧力が続き金利が急騰した背景には、原油価格上昇に伴うインフレ懸念がある。投資家がより高い金利を債券価格に織り込んでいるということだ。ガンドラックCEOは、今年2月に勃発した米国・イラン戦争で各国が備蓄原油を相当量消費したため、近いうちに原油備蓄を再び補充せざるを得なくなると指摘した。この追加需要が物価上昇をさらに促しかねないという説明だ。
ガンドラックCEOが特に注目した脆弱なポイントは人工知能(AI)とプライベートエクイティだ。彼は借入コストの上昇が、AI関連投資のバリュエーション負担やプライベートエクイティ市場の不良の兆候と重なる可能性を指摘した。ガンドラックCEOは「衝突コースやそれに類する状況に向かっているようだ」とし「債務不履行が速く、激しく現れ始めることになるだろう」と述べた。さらに「長期国債金利が最も抵抗を受けずに進む方向は上向きだ」と付け加えた。
サブプライム住宅ローン危機を予測した投資家として知られるガンドラックCEOは、現時点では株式から距離を置く構えだと明らかにした。彼は今年初め、投資家たちに現金、コモディティ、金などの実物資産の比重を高めるよう勧告していた。
